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【本の感想】信仰って、重要だからこそ厄介【世界のお墓文化紀行】

〇本の感想
〇本の感想

コロナ以前は海外旅行が好きで、
長期休暇の度に現実逃避を兼ねて
飛行機に乗っていた。

その際、
特に意識していたわけではないんだけど
高確率でお墓や遺跡を見ていた気がする。

なんでだろ?と今考えると、
たぶんお墓や遺跡は
ある意味過去完了系の場所で、
信仰に伴う現在進行形の
争い成分があまりなくて
純粋にその人、地域の信仰(文化)を
覗けるのが面白いから
なのかな、
とこじつけてみた。

今回ボクがこの本を借りた理由は
「なんとなく」だと思ってたんだけど、
無意識ではそんな理由が
あるのかもしれない。

ないのかもしれない。

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感想:死生観、信仰の純粋な部分だけに軽く触れられる本

前述の通り、
信仰って(ボクにとっては)争いの元になる
イメージが強いんだけど、
この本はそんなことにはほとんど触れず、
純粋に各地域(民族)のお墓についてだけを
知ることができる。

説明のあるお墓はたしか40か所くらい。

土地が原因だったり
気候が原因だったり
優先順位が原因だったり、
まぁひとまとめにすると
「信仰が原因」ってことになるんだけど、
とにかくその土地独自の
お墓文化が形成されいて
それぞれ違ってとても興味深い。

サブタイトルには
”さまざまは民族の死生観をひも解く”
なんて大層な言葉が使われているけど、
各お墓に対する説明は
それほど多くない。
(写真がメインで2~4頁)

ついでに「紀行」成分も
ほとんどないように思える。

だから大半を「へー」「ふーん」で
流しちゃうんだけど、
そんな中でも印象に残ったのは
以下の3点。

  • 北欧のお墓セーフティネット
  • チベットの天葬師
  • ミラノのお墓転売

それぞれ別に特筆するような
気づきでは全然ないんだけど、
以下に書いていく。

北欧のお墓セーフティネット

北欧では
埋葬税、教会税というものがあって、
しかもそれらは生前に
給与天引きされているらしい。

それが「死後お墓に困らない」ための
セーフティネット
になっているとのこと。

ボクは
「親も自分もお墓なんか無くていい」
と思っているタイプなので、
「そんなのセーフティネットじゃなくて
障害物競走のネットの類じゃん」
とか思っちゃうんだけど、
システムとして成立しているっていうのは
多数がそれで納得してるわけで。

異文化だなぁ。

面白い。

チベットの天葬師

天葬っていうのは鳥葬のことで、
死体を猛禽類に食べさせるタイプの葬送
なんだけど、
それを執り行うために
死体を猛禽類が食べやすいように
加工する人のことを天葬師というらしい。

天葬も観光客が原因で
猛禽類の生態に影響が出て
見学禁止になったり、
天葬自体が廃れてきていたりと
いろいろあるっぽいんだけど、

単純に”天葬師”っていう
字面と音の響きが
カッコいいと思いました(小並感)。

ミラノのお墓転売

ミラノにある とある墓所は
芸術性に特化していて、
良いデザインのお墓は
オークションや転売が
合法的に行われているらしい。

お墓の土地を買うなら
なんとなくわかるけど、
その上に乗っかているオブジェまで
買い取ってまるごと自分(親戚?)の
お墓に再利用しちゃうなんて
ちょっとボクには考えられない。

お墓じゃなくてオブジェとしてなら
わからなくもないけど、
それだと墓所にある意味がないし、、、

これも面白い。

余談:信仰の厄介な点~母が”波動水”なる水の入った100均容器を5,000円で購入していた話~

本の内容に関する感想は
こんな感じなんだけど、
「信仰」について考えるとどうしても
思い出すことがある。

それはあるとき実家に帰省した時のこと。

キッチンで水を飲もうとしたら、
親の趣味とは明らかに違う感じの水容器が。

ボク「なにこれ、どうしたの?」

母「ねぇねぇ、波動水って知ってる?」

この話、長くなりそうなので
続きはこちらへ(工事中)。

それでは~

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