9か月前にも
同じような内容を書いたんだけど↓、
今回はそれの更新版。
更新点は、
- 作り方を写真付きで丁寧に書いたこと
- コスパを式で示したこと
- 今の物価でのコスパを求めたこと
くらいで、
「ゴミ処理関連の手間が減るのが
納豆を自作する一番のメリット」
っていう結論は変わっていない。
納豆の自作に必要な材料
材料は乾燥大豆と市販の納豆↓。
分量は乾燥大豆200g、
市販納豆1/8パックくらい。
乾燥大豆の量は
蒸すときの容器サイズで
制限された量。
蒸す装置、発酵させる装置の
サイズが許せばもっとたくさん作ってOK。
市販納豆は種菌としての利用が目的で、
量は適当。
もっと少なくてもいいかもしれない
市販納豆は
種菌目的以外には使わずに
冷蔵庫に保管(放置)してあるので、
賞味期限をぶっちぎっている。
- 乾燥大豆:200g
- 市販納豆:1/8パックくらい
納豆の自作に必要な機器
ボクの方法では
- 豆を蒸せる機器
- 40℃を20時間保てる機器
の2つが必須。
ボクは
- 蒸すのはホットクック
- 温度維持はヨーグルトメーカー
を使っている↓。
ホットクックでも
温度維持はできるんだけど、
20時間も拘束されちゃうと
他のものが作れないので
ホットクックは”蒸し”にしか使っていない。
ちなみに
蒸し時間は1時間。
- 豆を蒸せる機器
- 40℃を20時間保てる機器
作り方
「計量→洗い→浸水→蒸し→菌混入→発酵」
の流れ。
以下それぞれ写真付きで説明する。
計量する
乾燥大豆を200g測る↓。
洗豆&浸水する
洗って12時間くらい放置する(=吸水させる)↓。
水を吸って
200g→480gに増量した(2.4倍)↓。
蒸す
蒸し器(ホットクック)にセット↓。
このとき容器に入るギリギリが乾燥大豆200g
水200ccを入れて、
蒸し豆モードでスイッチオン↓。
1時間後、蒸しあがり↓。
納豆菌と混ぜる
器に残った熱湯で
容器と長スプーンを煮沸↓。
ここ、個人的工夫ポイント。
煮沸のためにわざわざお湯を沸かすのは電気代がもったいない
長スプーンで納豆をすくって↓、
量はこのくらいでOK
納豆を容器に投入↓。
同時に
蒸すときに余った熱湯を少し入れて
(豆を潰す勢いで)混ぜる↓
菌が大豆と混ざりやすくするため(効果のほどは不明)
ちなみに
納豆の賞味期限は2か月前だけど(↓)
ボクは気にしていない。
(半年前でもお腹を壊さなかった)
閑話休題。
種菌を入れた容器に
蒸した豆を少しずつ入れながら
菌が全体にいきわたるように混ぜる↓。
混ぜ終わったのがこちら↓。
蒸し工程の容器サイズが
ボトルネックになって
発酵用の容器に対して量が少ない。
発酵させて完成
ヨーグルトメーカー(恒温器)で
40℃20時間セット↓。
発酵しやすいように(?)、
ボクは長スプーンごと
容器にセットしちゃって
途中混ぜたり混ぜなかったりする。
混ぜなくても問題なくできるので、ただの気分
発酵中は結構水分が飛ぶ
(ヨーグルトメーカーの蓋に水滴がつく)。
出来上がったものがこれ↓。
写真だと
粘り具合が上手く撮れていないけど、
ちゃんと糸を引いて”納豆”している↓。
出来上がりの重さは414g。
乾燥大豆200gに対して
だいたい倍くらいの納豆ができる。
蒸しあがり直後の478gより
重さが減ってるのは
発酵過程で水分が飛んだからかな?
余談?:味、食感の評価
ボクは
「納豆の味=タレの味」だと
感じているので味の比較はできない。
ただ食感については
明確な違いがあって、
自作品は市販品より豆の粒が大きいので
市販品よりも”マメ感”を強く感じる。
もう少し具体的に言うと
市販品は“粒の中まで完全に納豆”
って感じなのに対して、
自作品は“表面は納豆で中は豆”って感じ。
なので
自作品は市販品より歯ごたえを強く感じる。
このような違いはあるけど、
優劣は無いので個人的に特に不満はない。
コスパ計算 → 市販:0.62(円/g)、自作:0.30(円/g)
先に結論を書くと、
現状の乾燥大豆代、納豆代では
自作の方がコスパが良く、
同じ値段で2倍の納豆を
得ることができる。
以下、詳細を書いていく。
コスパは正直
数字のマジックで如何様にも
見せることができてしまう。
それがボクはイヤなので、
公平を期して(?)文字式で表してみる。
変数、定数として
- 市販納豆のグラム単価をX、
- 乾燥大豆のグラム単価をY、
- 電気代をZ、
- 400gの納豆を作るための
種菌(市販納豆)量を5g、 - 浸水&発酵による重量増加率を2倍
とすると、
400gの納豆のコストはそれぞれ
- 市販:400X(円)
- 自作:(400Y/2)+5X+Z(円)
となる。
これが自作納豆のコスパ。
とはいっても
文字式ではイメージが全く湧かないので
現在の価格を代入してみる。
一例として
- 市販品を40g×3パックで税込74円、
(近所のスーパーの特売価格) - 乾燥大豆10kgで税込4,290円、
(2023/1/29時点でのAmazon最安値) - 電気代を30.4円(導出過程は後述)
とすると、
- X=74/120、
- Y=4,290/10,000、
- Z=30.4
になるから
上述の400gの納豆のコストの式のX, Y, Zに
これらをそれぞれ代入すると、
400gの納豆のコストはそれぞれ
- 市販品:246.67(円)
- 自作品:119.28(円)
になる。
グラム単価にすると
- 市販品:0.62(円/g)
- 自作品:0.30(円/g)
となって
自作の方が倍安いことになる。
9か月前は
自作と市販品のコスパは
ほぼ同じだったんだけど、
今回は圧倒的に
自作の方がコスパが良くなった。
その理由は
乾燥大豆10kgで税込4,290円
っていうのが安いから。
このように
(当たり前だけど)
物価でコスパの良し悪しは変わるので、
一時の良し悪しで
一喜一憂してはいけない>自分
補足:電気代の導出過程
「蒸し」と「発酵」の工程で
それぞれ調理機器の最大電力で調理する
と仮定する(過大見積)。
こちら(東京電力)のツールを使うと、
それぞれ
- 蒸し:ホットクック350Wで1時間
→ 9.27円 - 発酵:ヨーグルトメーカー40Wで20時間
→ 21.18円
となる。
よって
両者を足して電気代は30.4円。
実際は(特に保温で)
最大出力ということは無いから、
電気代はもっと安いはず。
電気代は
自作にしか関わらない値なので、
電気代が安くなるほど
自作のコスパが良くなる方向に動く。
自作納豆、コスパは物価で変わるけど、変わらないメリットがある
納豆代、乾燥大豆代が変動する以上、
いつでも自作の方が
コスパが良いわけではないけど、
(今は幸い9か月前より自作のコスパが良くなってるが)
自作にすることで市販品の
- 使わないタレとカラシがかさばる点
- パックの水洗いが面倒な点
- 水洗い後のパックもかさばる点
といった
ゴミ処理面の面倒が解消されるため、
仮にコスパが少しくらい悪くなっても
自作の方がいいかな、と思っている。
特に
「これから捨てるだけのパックを洗う」
っていう不毛な作業は
ボクに在職時代の仕事を
思い出させていたので、
これをしなくていいっていうのは
個人的にとっても嬉しい。
まとめ
自作納豆について
9か月ぶりに改めて書いた。
9か月前は
自作納豆と市販納豆のコスパは
ほぼ同じだったけど、
この記事を書いた時点での
納豆、乾燥大豆の値段では
自作納豆のコスパが
市販納豆の2倍優れていた。
ゴミ処理関連の手間が減るのが
納豆を自作する一番のメリットだ、
という考えは9か月前も今も変わらない。
以上。
それでは~
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