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【2024年6月】今月読んだ本

◎読書まとめ(年・月)
◎読書まとめ(年・月)

某所にアップした
1冊300字弱の本の感想に
追記したりしなかったりしたもの。

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【鈴木裕介】我慢して生きるほど人生は長くない

感想記事はこちら↓。

「自分時間を過ごそう」系の本。出てくる例がまんまボクの退職時の思考で共感。ミッドライフクライシスという概念を初めて知る。これを30代で体験&克服(退職)できてよかった。体験上、無所属になればラインオーバーされない。別方向の問題が出てくるけど。

◆「会社や社会のルールを、自分の中にある程度インストールしておく」というのは、会社や社会の中で生きのびていくためには、ある程度有用なことです。しかし、それらをフルインストールして自分の価値観を完全に上書きし、人生のコントロール権を手放してしまうのは考えものです。」p.109~

我慢して生きるほど人生は長くない [ 鈴木裕介 ]
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【稲垣栄洋】面白くて眠れなくなる植物学

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植物の雑学コラム集。以前読んだ昆虫の惑星の植物バージョンって感じ。どこで読書が中断されても再開時に話に入っていきやすいので、数か月かけて電車での移動中に読んだんだけど、それに最適な本だった。

他の雑学本と同様、読んだ瞬間は面白いけど知識としては定着しないって感じなんだけど、長い年月を経て環境に適応するように進化した系の話や、人間の作ったエネルギー/動力システムと光合成の類似は印象的で面白かった。

ただ、全体的に「子供をわかった気にさせればOK」的な説明で、ボクとしては痒い所に手が届かない感じが多かった。「面白くて眠れなくなる」よりも「気になって眠れなくなる」の方がタイトルに相応しいと思う。

それ、答えになってなくね?

特に気になったのが、「木はどこまで大きくなれるのか?」という節。

大きな木はどうやって末端部まで水を吸い上げるのか?という疑問を提示し、それの回答を示しているんだけど、その回答が「蒸散の力」というもので、回答になってないと感じた。この話が本書の冒頭にあるので、ここで読むのをやめようかとも思った。

その部分の引用がこれ↓。

もし、とてつもなく長いストローがあったとしたら、どれくらいの高さまで水を持ち上げることができるのでしょうか。実際には、この方法では一〇メートルの高さが限界のようです。
(中略)
しかし、世の中には一〇メートルを超える巨木はたくさんあります。木々はいったい、どのようにして、水を高いところまで引き上げているのでしょうか。
その秘密が「蒸散」です。
(中略)
植物の体内では気孔から、根までの水の流れはずっとつながっていて、一本の水柱になっています。そのため、蒸散によって水が失われると、それだけ水が引き上げられます。ちょうどストローを吸うと水が吸い上げられるのと同じです。
この蒸散の力で引き上げられる水の高さは、一三〇~一四〇メートルと計算されています。もし、とてつもなく長いストローがあったとしても、一〇〇メートル以上の高さから水を飲むのは大変でしょう。蒸散というのは、それくらい大きな力を発揮しているのです。

pp. 11-12

10m以上の高さにどうやって水を吸い上げるのか?を問題にしてるのに、「植物の体内では気孔から、根までの水の流れはずっとつながっていて、一本の水柱になっています」っていう前提をいきなり持ち出すのはいかがなものかと思う。
だって「その水柱をどうやって10m以上の高さまで持ち上げてるか」についてノータッチなんだもん。

ついでに言うと、「ストローでは10mが限界」と言った後、10m以上吸い上げることができる「蒸散」の説明に「ストローを吸うと水が吸い上げられるのと同じ」って書くのは誤解を生じさせるのでは?

なお、この疑問については、ここを読んだらわかった気になれた。
このページ、回答内容よりも質問したのが小学生という所にインパクトがあると思う

さっき「読んだ瞬間は面白いけど知識としては定着しない」って書いたけど、この件に関しては間違いなく定着したと思う(笑)

面白くて眠れなくなる植物学 [ 稲垣 栄洋 ]
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以上。

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