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【2024年5月】今月読んだ本

◎読書まとめ(年・月)
◎読書まとめ(年・月)

某所にアップした
1冊300字弱の本の感想に
追記したりしなかったりしたもの。

感想は基本的に
所感 → 得た知見 or 気になる言葉
の順で書いている。
“◆”以下が得た知見や気になる言葉

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【末吉宏臣】発信する勇気

既読本を雑に切り貼りしてスピリチュアルでコーティングしたらできあがる本という印象(読書順が悪かった)。「①ネガティブ感情が湧くのは自然」「②自分の意見や表現を素直に書け」「③ネガティブはポジティブに変換して発信しろ」ってあるけど、①②③は同時に成立しないよね(自然と湧いたネガティブな感情を素直に書いたらそれはポジティブじゃないし、無理やりポジティブに変換したらそれは素直に書いたことにはならない)。終始こんな感じで矛盾があるけど感情に訴えることでふわっと主張を通してくる印象。

以上の感想は普段なら書かずに「既知情報」の一言で済ましているんだけど、②に従い素直に書いてみた。こんなクソリプみたいな感想に共感する人は碌な人ではないと思うから(超失礼)、本書に書かれていた「類は友を呼ぶ」のメリットを受けるためには発信の際は②より③を優先した方がいい気がする。

分不相応に「自分の発信内容には売るだけの価値がある」と思わせないこともアドバイス側に求められる能力

引き続き②に従い素直に書いていく。

「有料であってしかるべきと言う前提に立った上で無料にするのと、無料で当たり前と思って無料にするのでは天と地ほどの差が生まれ、時間経過でそれはより顕著になる。この差が発信をお金に換えられるかどうかの分かれ目になる」的なことが終盤に書かれているんだけど、これは非常に胡散臭い、というか危険だと感じた。

この言葉を真に受けた発信者は、自分のコンテンツに対する客観的評価ができていなくても「自分の文章は有料でしかるべきだ」と思ってるわけだから、「内容がうっすいしょうもない情報商材」を堂々と自信をもって販売してしまう可能性がある。

普通に考えればそういった人の商品は売れないけど、売り方を調べてタイトルと販促文だけをそれっぽくすれば、売れてしまう可能性がある。

売れたとしても、内容がしょぼければその発信者は自然と消えていくだけだろうけど、そこで生じた(一過性の)売り上げは前述の言葉を発した人の「コンサル生の実績」としてカウントすることができ、似たような発信者が何人もいれば、その実績は何倍にもなる可能性がある。

一方で、内容がしょぼくても運よく消えなかった発信者は引き続き商材販売を続け、いずれアドバイスする側として「有料であってしかるべきと言う前提に立った上で無料にするのと、無料で当たり前と思って無料にするのでは天と地ほどの差が生まれ、時間経過でそれはより顕著になる。この差が発信をお金に換えられるかどうかの分かれ目になる」的などこかで聞いたことを言い出す可能性がある。

そして「コンサル生の実績」が増えれば、コンサルした側の評価が上がり、その人の(しょぼい)商材の売れ行きは伸びる可能性がある。。。。

これって巷で言われてるマ〇チ商法ってやつと構造が似ているのでは??

これが上述の言葉が「胡散臭い、危険」と感じた理由。

なので、分不相応に「自分の発信内容には売るだけの価値がある」と思わせないこともアドバイス側に求められる能力だと感じた。

まぁ結局は「個人の価値観」で片づけられてしまう問題ではあるんだけど。
「個人の感想です」で片づけている優良誤認っぽいCMと同様

ちなみに本書の著者紹介文にはコンサル生の実績を含め具体的な実績は一切書かれておらず、数字が出てくるのは「1100人以上と交流した」っていうふわっとしたものだけだから、なんというか安心?した。

以上、貧乏人の、というか発信してもお金にならない人の僻みでした。

価値観の刷り込みと解放の違いって?

本書では「思ったことを素直に表現できなくなっているのは親からの価値観の刷り込みのせいだ」みたいなことが書かれていて、「そこから解放されるべきだ」という主張しているんだけど、前述の「有料であってしかるべきと言う前提に立った上で無料にするのと、無料で当たり前と思って無料にするのでは天と地ほどの差が生まれ、時間経過でそれはより顕著になる。この差が発信をお金に換えられるかどうかの分かれ目になる」って、価値観の刷り込みでは?

いや別に矛盾してるわけではないんだけど、「親からの刷り込まれた価値観」からは開放された方が良くて、「あなたの発信内容は有料でしかるべき」という価値観は刷り込むべき(刷り込むべきとは書いてないけど)っていうのは何故?
なんか価値観がゲシュタルト崩壊してきた

っていうか「価値観の刷り込み」と「刷り込まれた価値観からの解放」って、どこがどう違うんだろう?「解放」っていうと響きがいいけど、それって「新たな価値観の上書き(=刷り込み)」ってことにならない?

結局は「ギャップを無くせ」ってことかと

ちょっと考えたんだけど、結局は「自分の状態と自分の価値観にギャップがあるとストレスがたまるから、自分の状態と価値観を合わせておきましょう」ってことかと。ストレス軽減のために、自分にとって都合の悪い価値観からは「解放」されて、都合の良い価値観を「採用(刷り込み)」すべきってことな気がする。

上述の例で言うと、「思ったことを素直に書く」という行為に対して「親から刷り込まれた(自分の意見を押し殺す)価値観」は都合が悪いから「解放」された方が良くて、「発信内容でお金を稼げますよ」という記述にとって「あなたの発信内容は有料でしかるべき」という価値観は都合がいいから刷り込んだ方がいいってことかと。

それを応用すると、「今の自分が『今後なりたい自分にとって必要な価値観』をインストールしておけば、ストレスが少ないように立ち回れば自ずと『なりたい自分』に近づけますよ」ってことになるのか。「コンフォートゾーンから脱出せよ」っていう自己啓発書によく書いてあるアドバイスは、これと通ずるものがある気がする。

本書の主張とはおそらくズレたところだけど、いい気づきがあったので読んでよかったかな。

【いしかわゆき】書く習慣 〜自分と人生が変わるいちばん大切な文章力〜

感想記事はこちら↓。

まだ書いてない人向けの、書くこと推奨本。「すぐ書け、本音で書け、書いて発信した者勝ち」が刺さった。「読者へ問いかけ」を推奨しつつ「いかがでしたか?」はNG、「いい感じのまとめが文章をつまらなくする」は、まんま本書に該当しない?等、個々で見たら納得だけど全体で見たら歪みがあることへのフォローが無くて気になった(職業病)。「すべての文章は『知るかボケ』前提で書く」の節は、「全て説明すると冗長になるから、わかる人だけわかればいい。わからない人?知るかボケ」って内容だと思ったらむしろ真逆で、「あれ?」ってなった。

【岡田尊司, 松本耳子】マンガでわかるパーソナリティ障害 もっと楽に人とつながるためのヒント

漫画部分を流し読み。 いろんな種類のパーソナリティ障害の特徴が紹介されていて、巻末にはチェックリストなんかがあるもんだから、自分がどれに当てはまるか考えてしまい、精神によろしくなかった。この手の障害は「医者が儲けるためのラベリング説」を採用してたけど、それに救われてる人もいるんだな~、と。よく考えたらこの十数年で社会の変化が著しいから、それに追従できない性質(=障害)が出現するのも当然で、それらは名づけして区別していおいたほうがいいのかも。これも「人間の進化速度がその他の進化速度より遅い」ことの弊害か。解決策の一つとして「そういう相手との関係を断つ」が書かれていないのは、本書の特性上仕方ないのかな。

【クリスティー・シェン】FIRE 最強の早期リタイア術 最速でお金から自由になれる究極メソッド

感想記事はこちら↓。

概ね既知情報。お金に関するマインド、管理法が著者の軌跡に沿って書かれていて読みやすい(”全技術”は誇張)。ただ、配当金≠リターンとして配当金を別途利回りシールドと呼んでいたり、子持ちFIREについて綺麗事しか書いてなかったり、本書含む情報発信(副業)による収入に触れてなかったり等、内容が既知な分、細かな点が気になった。自分が上手くいった手法を紹介したのなら、せめて執筆時点までの著者(達)のポートフォリオの月間推移をバケツごとに示すくらいはして欲しかったな。

◆解消後も欠乏マインド→溜め込みマインド→良くない

それでは~

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