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【本の感想】要約ときどき感想【FIRE 最強の早期リタイア術】

〇本の感想
〇本の感想

2022年末に予約した本。

予約してから
受け取るまでの間に
別の本や動画で
FIREの情報を色々得ていたので、
概ね既知情報だった。
それらの中には
本書が元ネタっぽい情報もたくさんあった

FIRE達成&維持のために
著者が実践した方法が
書かれている本。

本記事では
感想というより
ボクなりの要約をメインに書く。

感想は
随所に挿入する感じで。

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本書の概要

本書には
著者自身の体験に基づく

  • お金に対する考え方
  • FIREに至った手法
  • FIREを維持する手法

が書かれている。

FIREに至るための
手法が網羅的に

書かれているわけではない。

なのでサブタイトルの
「30代で経済的自立を達成するための全技術」
っていうのはタイトル詐欺だと思う

著者の人生の軌跡に沿って
話が進むので
頭に入ってきやすい一方で、
著者の採用した手法しか
書かれていない割に
途中から話が
抽象的になっていくので
内容が薄いともいえる。

一部
著者の体験していないこと
(子持ちでのFIRE等)について書かれているけど、
そこの結論は

「体験者のブログを読め」なので、やはり薄い。

ボクなりの要約

全18章中13個の章には
章の最後に
「第〇章の要点」という節がある。

それらを中心に
ざっくりボクなりにまとめると
以下のようになる。

マインドについて

欠乏マインドという、
自分に足りないものを
満たそうとすることを
優先にする考え方がある。

欠乏の対象がお金の場合、
このマインドは
貧困脱出のエンジンとなるけど、
脱貧困したら不要なお荷物
(=ため込みマインド)と化す。

お金の欠乏が解決したら、
お金をため込むのではなく
お金に働かせて資産を増やせ
(=フリーダムマインド)。

就職前の振る舞いについて

お金がないうちは
やりたいことに
全リソースを割くのではなく
まずは金を稼ぐべく
コスパの良い学位を取って就職すべき。

なぜなら
やりたいことでお金を稼ぐより
コスパの良い学位を取って
就職して稼ぐ方が
収入の期待値が高いから。

詰み防止策みたいなもの。

「お金がなくて
やりたいことができない」
という状況は避けるべき。

借金について

そもそも借金なんかするな。

もし借金がある場合、
株が年利4%で増えていくので、
金利4%未満なら投資を、
4%以上なら返済を優先すべき。

節約について

出費に対する価値観は人それぞれ。

出費を減らすにはまず
自分にとって
痛みを感じない支出から削れ。

削ってばかりだと
参ってしまうので、
削った額未満での
ご褒美支出を許容しろ。

ボクの場合これがお菓子

持ち家 or 賃貸について

家は買う前にちゃんと試算しろ。

「毎月の住宅ローン返済額×1.5」が
「毎月の家賃」を上回れば賃貸の方が得。

下回れば家を買っても良い。

ポートフォリオの設計&維持について

基本的な考え方は以下の通り↓。

  • リスクリターン的に許容できる「株式:債権」の割合を決める
  • 株の指数(インデックス)を決める
  • その指数に連動する、手数料の低い投資ファンドを選ぶ
  • 資産の割合が変動したらリバランシングして当初決めた割合まで戻す

着実に資産を増やしたいなら
株式はインデックス投資一択。

FIREの根幹、4%ルールについて

毎年資産の4%を取り崩しても、
95%の確率で30年以上にわたり
資金が底をつかない

という統計結果がある。

これを
4%ルール
と呼んでいて、
FIREのベースになる。

FIREの維持について

4%ルールでは、
5%の確率で
資金が底を尽きることになる。

このリスクを減らすために
以下の対策がある。

現金クッション

緊急時の現金。

これがあれば含み損の時に
ポートフォリオを
取り崩す必要がなくなる。

過去の統計上、
5年分の生活費があれば充分。

ただ、
現金クッションを用意してから
FIREしようとすると
時間がかかってしまう。

それに対する対策が
以下の「利回りシールド」。

利回りシールド

含み益とは別枠の分配金のこと。

これが
現金クッションの財源となる。

感想:「名づけ」の効果

読んでいて
この「利回りシールド」っていう
概念が最初意味不明だった。

なぜなら、
分配金はリターンなんだから、
リターンの一部を
現金クッションにするっていうのは
4%ルールの前提である
取り崩して生活費に充てる
4%の一部を生活費に使わない
ってことで、
それは前述の説明と
辻褄が合わないと思ったから。

でもそうではなく、
本書における配当金は
「リターンとは別に生じる現金収入」
であるから
「配当金=現金クッションの財源」
になる、
ということらしい。

一応
言わんとすることは理解できたけど、
これって結局は
上述のポートフォリオ設計から外れて
ポートフォリオのリスクを
上げてる
ってことだから
なんだかなぁ、、、って感じ。

「新たな名づけによる仮初の価値」
でしかないと思う。

副収入

冒頭の
「就職前はやりたいことではなく
コスパの良い職に就くことを優先」
というのは
リスク管理のためであって、
「やりたいこと」を副業にできれば
本業でのFIRE目標額が
かなり少なくなるのも事実。

また、
FIREの定義からすると
微妙な所だけど、
FIRE達成後(本業を辞めた後)にも
投資リターン以外の収入があれば
資金管理が楽になる
(4%ルールに縛られなくなる)
というメリットもある。

これの状態をサイドFIREとか呼んでるけど、
上述の利回りシールドの件もあって
ボク的にもう名づけはうんざりな気分

そして、
副収入源は別に
「やりたいこと」じゃなくて
パートタイムであろうが
内職であろうが同様。

それが
「辛くないこと」であれば
何も問題ない。

資金の管理について

以下の
3つのバケツ(口座)を用意する。

  1. ポートフォリオバケツ:FIREの要となる投資資金を入れておく
  2. 今年の支出バケツ:その年に使う予定の資金を入れておく
  3. 現金クッションバケツ:普通預金口座に準備金を入れておく

それぞれ年初にメンテナンスする。

メンテナンスの具体的な方法は、

  1. 利回りシールド(分配金)を「現金クッション」へ
  2. 「ポートフォリオ」に含み益 → 一部売却して「現金クッション」へ
  3. 「ポートフォリオ」に含み損 → 「現金クッション」から「今年の支出」へ
  4. 株式市場が回復 → 一部売却して「現金クッション」へ

具体度を落とすと、
①「ポートフォリオ」が元本割れする状況を避ける
②現金クッションは生活費5年分を維持する
ように振舞えってことかと

感想:肝心なところで具体性が欠ける

本書の構成的に、
著者の人生の軌跡に沿って
FIREに至るまでの
マインドやら資金状況やらが
書かれていたから、
FIREを維持する肝と言える
資金管理のところで
具体的な数字が

出てこなかったのは残念。

嘘の数字でもいいから、
月ごとの各バケツの
資金変化(遷移)の様子を
数年分示してほしかった。

あと、
著者はFIREで有名になったから
本の執筆依頼が来て、
その結果本書が生まれたんだと
思ってるんだけど、
有名になる過程で得たと思われる
情報発信による収入について
何も触れられていなかった。

FIREという
お金を扱う本として
これってどうなの?って思う。

まぁ
これは大抵のお金に関する本に
言えることなんだけど、、、

その他諸々について

保険について

家も車も、
所持しなければ
住宅保険、自動車保険は不要。

FIRE資金確保後は生命保険も不要。
ポートフォリオで賄えるから

住む場所について

物価の安い地域への旅行は、
今の家の生活費より
安上がりな場合がある。

感想:なんでいきなり旅行が出てきた?

この辺りが冒頭で
「著者の採用した手法しか
書かれていない」

と書いた理由なんだけど、

  1. FIRE達成した
  2. 長期海外旅行した
  3. 物価安の国は生活費が安かった
  4. 海外旅行しながらでもFIREは維持できた

という流れで書かれていて、
「なんでいきなり旅行の話?」
となった。

きっと著者は
旅行が好きなんだろうな、と想像。

子持ちFIREについて

子持ちFIREは可能。

子育てには
巷で言われているほどお金はかからない。

その場合、
子育てはワールドスクーリングになる。

詳細は体験者のブログを見ろ。

感想:なんでいきなりこの話題?

「著者の採用した手法しか
書かれていない」

の例外がこの章。

旅行の話が出てくるのは
「実際に旅行したら
FIRE維持に有益な情報が
あったから書いた」
ということで理解できるけど、
この「子持ちFIRE」については
なんでこの話が出てきたのか
よくわからなかった。

著者が体験したわけでもなく、
著者に子供がいるわけでもない。
少なくとも本書の中でそういう描写は無い

にもかかわらず、
資金面の記述だけでなく
「ワールドスクーリング」なる
概念の説明までされていて、
しかもメリットしか書かれていない。

完全に穿った見方だけど、
原稿料の他に
ワールドスクーリング勢から
広告料とかもらってない?
と思ってしまった。

そのくらい
ボクにはこの章が浮いて見えた。

まぁ
ボクが独身で
自分から遠い話題だから
そう感じただけで、
北米では需要が
大きい話題だから
書いただけかもしれないけど。

結局、FIREに至る道は人それぞれ

結局FIREのためにすべきことは
「資産運用する(増やす)」ことを前提に、
「生活費を減らす(節約する)」と

「種銭を増やす(稼ぐ)」の
どちらかあるいは両方をするということ。

増やす、節約する、稼ぐの
それぞれに対して
何個も方法があるから、
FIREに至る方法は千差万別。

相反するアドバイスがあるのも当然。

自分に合った方法をとればよい。

ただ、
再現性という意味では
「節約する」方法が優位。

この章の内容からして、
もう副題の
「30代で経済的自立を達成するための全技術」
は嘘ですって言ってるようなものでは?

感想:節約→飽和。投資→実施済。残りは「稼ぐ」かぁ、、、

上記の
「節約」「投資」「稼ぐ」を
ボクの状況に当てはめてみる。

【節約】
節約は
本ブログで記録しているように
年間出費100万円弱、
住民税がゼロの今年からは
年80万円くらいまで
抑えられそう↓。

【投資】
投資は
今年からNISAの積立枠に
月10万円を積み立て中。
その副産物として月1,250円相当のptもゲット↓

当然
生活費を賄える額の
リターンなんかほど遠い。

【稼ぐ】
ってことで
「節約」と「投資」は
やれることをやっているので、
ここからボクがFIREに向けて
何かするなら「稼ぐ」の一択。

でも
特に何もしたくないんだよなぁ、、、

ってことで
「稼ぐ」は保留で。

切羽詰まれば
なにかしら行動するでしょ。

頑張れ未来の自分!

まとめ

  • 「FIRE 最強の早期リタイア術」を読んだ
  • 著者の実施した内容が中心に書かれていた
  • 要となるのは4%ルール
  • ↑のバックアップとして現金クッションと利回りシールド
  • 結局、収入と投資で資産を増やした資産が支出以上になればいいってこと
  • FIREまでの道のりは人それぞれ
  • FIREを目指すなら辛さが少ない方法で
  • ボクは追い詰められるまでは収入増加策は保留しよう

これを書いたら
元も子もないけど、
ボクは現状で
生活保護受給額以下で
生活できているから、
追い詰められたら
生活保護を受給すれば
それがボクのFIREなんだよな、と。

数字だけならむしろ
生活保護を受給した方がリッチに暮らせてしまう

まぁ厳密には
Independentではないから
FIREではないんだけど、
働かずに生活費に困らない
っていう意味では
似たようなもんでしょ(暴論)。

で、
その暴論FIREを
実行することを考えると、
ハードルになるのは
貯金額でも節約でもなく、
「『ボクが働けないこと』を
如何に職員さんに
納得してもらうか」

になりそう。

調べたら
「職員さんを説得する方法」
とかヒットするのかな?

気が向いたら調べてみよう。

それでは~

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