本書は
「読書=自己成長が目的」という前提で、
読書のすばらしさと
読書効率の上げ方について
「これだけ書いておけば
誰でも何かしら刺さる箇所があるでしょ」
と言わんばかりに
いろいろ書かれている。
なので
「読書は読んでる間だけ楽しければいい」
と思う人には刺さらないんじゃないかな?
ボクは
本から得た学びと同じくらい
突っ込みが湧いてきてしまい、
それが学びに対するノイズになる
という問題抱えているので、
その辺について
書かれていれば儲けもんだな、
と思って本書を借りたんだけど、
残念ながら
それについては
触れられていなかった。
ただ
当然得るものはあったので、
それらについて書いていく。
本書の概要
ボクが解釈した
本書の概要は、
「自分の役に立つ本を選び、
その本からたくさんの気づきを得て、
それらを自分のものにする」
というのを
短時間で何回も行えば
たくさん成長できるよ。
ボク(著者)が
やってる方法を紹介するから、
皆も試してみてね。
って感じ。
覚えている範囲で
もう少し細かく書くと、
読書には
- 目標達成までの時短ができる(失敗確率が減る)
- ストレスが減る
というメリットがある。
そのメリットを
効率よく享受するには
- 読書量を増やす
- 気づきを増やす
- 気づきを定着させる
という
各段階における工夫点があり、
それぞれ
- 読書量を増やす
→隙間時間利用(読書時間を増やす)
→飛ばし読み(読書速度を上げる) - 気づきを増やす
→目的をもって読む(だらだら読まない)
→気づきの多い本を選ぶ(ハズレ本を減らす) - 気づきを定着させる
→字を追うのではなく内容を理解する(×速読○深読)
→段階を踏んだアウトプットをする(マーカー&メモ→SNS→ブログ記事)
といったアプローチがあるよ。
って感じ。
これだけ書いておいて
アレなんだけど、
本書では(場合によっては)
「飛ばし読み」を
紹介していることもあり、
本書の目次は
やたら細かく書かれているので、
本書の全体像は
目次を見れば把握できると思う。
独特のネーミングセンス(〇〇理論/〇〇読書術)のオンパレード!
全体の感想
ボクが解決したい問題と、解決のヒント
冒頭に書いたように、
ボクには
本に対する突っ込みが邪魔になって
本からの学びを素直に受け取れない
という問題があると思っている。
本書に直接的な回答は
書かれてなかったんだけど、
著者は基本的に
「自分の学びになったこと、
他人の学びになりそうなこと」を
「人に勧めるつもりで」
アウトプットしている
と書いてあった。
著者がアウトプットしているのは「感想」ではない
これはつまり
著者が
アウトプットしているのは
単なる感想ではないということ。
今まで
あまり意識してなかったけど、
当然ながら思ったこと全てを
アウトプットする必要なんかない。
ていうかむしろ
著者のような
インフルエンサー?の場合、
アウトプットする内容は
慎重に精査しないと
瞬く間に炎上してしまうはず。
ボクは「感想」を書き続けよう
このことを踏まえて、
じゃあボクが
このブログに読書記録として
残したいのは何かっていうと、
思ったことを素直に綴った「感想」。
そしてボクは
インフルエンサーでも何でもないので、
炎上(というか法的?)リスクは
限りなく低い。
なので
今まで通り学びも突っ込みも
思ったことを素直に書いていこうと思う。
ただ、
読書からかなり間を開けて
強めに刺さった内容以外を忘れた状態で
感想を書くことで
しょうもない突っ込み(学びもだけど)を
書かずに済むという気づきを得たから、
今後は突っ込みの割合が減るんじゃないかな?
ボクは「おすすめ」アレルギー
上述の通り、
著者は基本的に
「自分の学びになったこと、
他人の学びになりそうなこと」を
「人に勧めるつもりで」
アウトプットしているらしいけど、
コレができる人って
どういうメンタルしてるんだろう?
と思ってしまう。
ボクは
「(不特定多数に無条件で)モノを勧める」
という行為が「押しつけ」と思えて
ストレスを感じてしまうので、
そんなアウトプットはできない。
特に
「他人の学びになりそうなこと
(≒自分の学びにはならなかったこと?)を勧める」って
図々しいにも程があるだろ!
って思っちゃう。
アレルギーの原因
なぜこう思っちゃうのかというと、
たぶんボクの
勧める側としての
- 相手の条件を知らないのに無責任なことは言えない
- そもそも知らない相手に対して責任を負いたくない
という考えと、
勧められる側としての
- 不特定多数への発信を自分向けだと錯覚してしまう
(だから見当違いのおススメされるとストレスになる)
っていう特性によるものだと思う。
これを逆に考えると、
気軽に他人にモノを勧められる人は
- 赤の他人に対して自分の勧めたことの責任を取る必要はない
- 世の中見当違いなおススメだらけなんだから気にするだけ無駄
という考えの比重が
高いということになる。
あるいはもっと根本的な所で
- 全員に対して自分の勧めたことの責任を取れる
- 心から勧めてくれてるんだから、見当違いなんて思ったら失礼
って考えがあるとか?
考えすぎなだけかも
うーん、
なんか違う気がする。
たぶん
「勧めてくる人そこまで考えてないと思うよ」
っていうのが
正解なんじゃないかな。
ボクが
- 責任に対して敏感過ぎる
- まわりの声(おススメ)に敏感過ぎる
- そもそも無駄に考えすぎてる
だけ、
ということにしておこう。
少なくとも
「見当違いのおススメをされてストレスになる」
っていうのは
勝手に精神をすり減らしているだけで
人生の無駄なので、
「また無責任に勧めてるなぁ(にこにこ)」
と受け流せるようになりたい。
とりあえず
こうやって言語化できただけでも
受け流しに一歩近づけたかな?
気づき等5選
本書を読んで得た
気づきや気になった点を挙げていく。
①本を読めばストレスや不安が減る
本書で一番印象に残った。
言われてみれば確かに!
人間の悩みは大体共通
↓
解決法は既刊本に書かれている
↓
解決法を実行すれば悩みは消えるor減る
↓
実行しなくても、解決法を知るだけでストレスが減る
ってことが書いてあり、
コレに目から鱗が落ちた。
ただ、
振り返ってみれば
今のボクの生活が
正にこの効果の連続で
成り立っている気もする。
例えば最近だと
「幸せなFIRE」という本を読むことで
- 今後来るかもしれない虚無期を把握
- 虚無期の原因は、飽きと人付き合い不足
- 対策は嫌じゃない仕事をすること
- 仕事はしたくないけど、把握できて若干安心
って感じで、
部屋に籠って
無職生活してるだけなんだけど、
将来の不安の芽を摘めた気になれた。
たとえそれが
傍から見たら見当違いであっても、
主観で不安やストレスが減ったなら
それは読書の効果って言っていいと思う。
②たとえ重要でも、既知情報には線を引かない
重要でも、自分が既に知っていること、自分にとって当たり前のことは、わざわざラインは引かない。
これは
この手の本にしては珍しく、
やらない対象について
言及されていたのが良かった。
ボクは
既知情報でもリマインドとして
マーカーを引いたり
メモをとったりしていたので、
これに
気を付けるだけでも
かなりメモを振り返ったときの
「もう知ってるよ!」が減るとともに、
言い回しに対する
不要な突っ込みを減らせると思う。
③目的と読み方を決める
旅行に行く場合、
行く場所と行き方を
調べてから出発するけど、
読書ではそうしない人が多い。
読書の場合も
まず目次に目を通して
全体を把握して
読む目的と読み方*を決めてから
読み始める方が
効率がいいに決まっている。
*読み方というのは速読 or 精読
とあり、
「たしかになぁ」と思った。
ボクは同ジャンルの本を
何度も読む傾向にあるんだけど、
この概念を知るまでは
読書効率の点から
既知ジャンルの本を読むのは
避けようと思っていた。
でも
そんなことしなくても
速読すればいいじゃんね(三河弁)。
あと、
これを読んで
勝間和代氏の本に書いてあった
以下の趣旨を思い出した。
令和の時代に
タライと洗濯板で
洗濯をする人はいないし、
ハタキと箒とチリトリで
掃除する人もいない。
にもかかわらず
料理は未だに
包丁とまな板と鍋で行っている。
調理家電を使った方が
効率がいいに決まっている
一般化すると
他ジャンルの考え方からのスライド
ってことになるのかな?
横展開とか言われてたり?
今ぱっと
コレをアレに
スライドすればいいじゃん!
って思いつくものはないけど、
この概念を再認識できたのは
今後何かしらのプラスになりそう。
ていうかしたい
④レビューは、翌日以降に書く
感想は当日でいいけど、
しっかりとしたレビューは
本を読み終えた当日には書かない。
なぜなら
当日は感情に引っ張られ
客観性のある文章が書けず、
あまり人の役に立つ記事にならないから。
レビューとは
自分のためであると同時に
ほかの人に読んでもらうことを
前提に書くわけだから、
客観性や論理性が必要。
とのこと。
これについては
正に前述したボクの問題
(本に対する突っ込みが気づきを邪魔する)
に対する解決案のひとつ。
ボクは
レビュー(感想)を
人の役に立つために書くだなんて
厚かましいことは考えてないけど
自分に対して余計なことを
書く必要はないとは思っているから、
この「レビューは寝かせてから書く」
っていうのは腑に落ちる。
寝かせる期間についての
言及はないんだけど、
ちょうど昨日
「読んでから1か月以上置いた方が
不要な突っ込みを
感想に書かなくなっていい感じ」
っていう感触を得たばかりなので、
これを実施していきたい。
なお本書を読んだのは4か月前の7月。
対象が変わればアドバイスも変わる
ちなみに
本によっては
「すぐに感想を書け!」
と言っているものもあるけど(↓)、
それは
対象の条件が異なるから。
この本のターゲットは
書くことに対する一歩が
踏み出せない人であり、
彼ら/彼女らの背中を押すことが
目的だと思われるので、
「客観性とかどうでもいいから
とにかく思ったことをかけ!」
がアドバイスになる、ということかと。
このようにターゲットによって
アドバイスが180度変わるのと同様、
なにかしらモノを勧めるときも
ターゲットによって勧める対象が
変わるのが当たり前だと思うんだけど、
そんなこと気にもせず何でもかんでも
「おすすめ」って言い放つ風潮、
何とかならないかなぁ、、、
⑤読書の効率化
最後は
気づきというより
突っ込みになっちゃったかも。
1冊辺りのインプット量を上げるコツは、
アウトプットを前提にインプットすること。
そのためには
自分にとってだけでなく
読者にもためになるポイントを
発見しないといけない。
「アウトプットしないといけない」
というプレッシャーを
自分にかけながら読むと
今まで気づかなかったことに
たくさん気づける。
そこから
SNSに投稿する1コンテンツをつくる。
慣れたら
次は1冊の本から
2コンテンツ作るように練習する。
とのこと。
前述のように
「読者にもためになるポイントを発見する」
っていうのは
ボクにとっては
押し付けであり避けるべき行為なんだけど、
これをノンストレスでこなせる、
というよりむしろ
これが楽しく感じられるような人
(あるいは何にも感じない人)が
著者みたいなインフルエンサーに
向いてるのかなぁ、と思った次第。
ていうか、
前述の
「②既知情報には線を引かない」の内容と、
ここで出てきた
「自分にとってだけでなく、
読者にもためになるポイントを発見する」
って矛盾してない?
既知情報は読者のためにはならない
ってことには
流石にならないだろうし、、、
よく読めば矛盾してないのかな?
自分の気づきと他者のための情報が別軸として書かれてたのかも。まぁいいや
まとめ
- 「読書脳」を読んだ
- 著者は(感想というより)良い点、おすすめできる点をアウトプットしていた
- ボクは「おすすめ」に拒否反応がある&思ったままの感想を書きたいので、あまり参考にならなかった
- 読んだ直後の感想は客観性が損なわれるという見解は一致していた
以下、気づき
色々書いてきたけど、
一番の感想は
読んでから4か月経っても
本書の主題とは関係の薄い
「おすすめ」に対する拒否反応を
感想に書いてしまう程度には
この件はボクにとって
かなり根深いんだな~
ってことかもしれない。
以上、
それでは~
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