この前読んだ
低コスト生活という本の著者は、
- 食費 :3,900円/月
- 電気・ガス代:1,700円/月
という
ボクからしたら驚異的な安さで
生活しているとのことだった。
ただ、
多くの読者が持つであろう
「どうやってその金額を実現しているか?」
という疑問に対する答えの解像度が
お世辞にも高いとは言えなかったため、
内容を参考にして
自分の生活に活かせそうもなかった。
本書の価値とは?うごごご…
書かれていないものは
想像するしかないということで、
この記事では食費に着目。
毎月食費3,900円は可能である
ということを前提として、
ボクならどうやって実現するかを考えてみる。
本の感想記事はこちら↓
前提条件:”基本的食材”は食費にカウントしない
ボクが著者と同様の
食費を実現するために、
まずは最低限の条件を揃える。
本書の中で
著者が食費について
述べている箇所から
要点を抜粋すると、
- 買う食材は野菜、卵、果物
- 米、味噌、乾物類といった基本的食材はふるさと納税返礼品(食費にカウントしない)
- 春夏秋は1日3食、冬は1日2食+軽食
となり、
合わせるべき前提条件は
米、味噌、乾物類といった
基本的食材は食費にカウントしない
となる。
それ以外については
ボクでも実施可能なので前提合わせは不要。
ということで
この条件をボクにも適用した上で、
食費3,900円/月を目指していく。
ボクにとっての”基本的食材”
実際に数字をいじり始める前に、
まずはこの条件の解釈について考える。
米、味噌、乾物類といった
基本的食材は食費にカウントしない
ってことだけど、
基本的食材ってなんだよ?
ってなるのは自然なことだと思う。
だって極論、
「ボクが口に入れるものは全て基本的食材です」
って言えば食費ゼロになってしまうから。
でも
さすがにそれでは味気ないので、
ここでは2つの解釈で考えていく。
真面目に考えると
ふるさと納税の返礼品であることが条件になるけど、
調べるのが面倒くさいからそこは無視する
解釈1:業スーの冷凍鶏肉/野菜/魚、卵
字面だけで解釈するなら、
ボクにとっての基本的食材は
業スーの冷凍鶏肉/野菜/魚、卵
ってことになる。
日々の買い物記録を見てもらえばわかると思う
ってことで
ひとつめの解釈としては
冷凍鶏肉、冷凍野菜、冷凍魚、卵はカウントしない
ということにする。
解釈2:穀物、調味料、乾物
別の解釈としては、
著者が基本的食材の例として
「米、味噌、乾物類」を挙げているから、
素直にそれに倣うというもの。
つまり、
ボクが普段買っているものの中で
- 穀物枠(小麦粉、米糠、砂糖、ドライイースト、スパゲッティ)
- 調味料(塩、オリーブオイル、めんつゆ)
- 乾物(乾燥ワカメ、乾燥大豆)
はカウントしない
ということにしてみる。
砂糖、ドライイーストは
パンを焼くときしか使わないため、ここに含める
以上の2通りで
食費3,900円/月を実現する方法を
考えてみる。
ボクの現状の食費:1か月1.7万円
カウントしない食材を決めて
著者と条件を(一応)合わせたところで、
次は
ボクの現状の食費について整理する。
2024年の実績によると、
ボクの現状の食費は1.7万円/月↓。
この値をベースに、
上記解釈に従って
食費に含まない分の金額を削り、
さらに追加で何かを削ることによって
目標の3,900円/月を目指していく。
各解釈のノーカン食材を考慮:0.8万/月
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都合の良いことに、
(厳密ではないものの)
ボクの食費の分類(上図)が
- 主菜 → 解釈1のノーカウント食材
- 主食 → 解釈2のノーカウント食材(穀物枠)
- 調味料 → 解釈2のノーカウント食材(調味料)
に対応しているので、
ボクの現状の食費から
それぞれの分類が無料だとすると、
- 解釈1:0.8万/月
- 解釈2:1.4万/月
になる。
本記事の目標は
月3,900円を達成することなので、
当然ここからは
都合の良い解釈1で考えていく。
著者がふるさと納税で賄っていることを理由に
食費に含めていない”基本的食材”があるので、
それをボクが普段買っている
“業スーの冷凍鶏肉/野菜/魚、卵”に
対応させることで条件を合わせたよ、ということ
ここから更に4,100円分削減していく
ここまでの話で、
著者と前提条件を合わせるために
ボクの現状の食費から
基本的食材の費用を引くと
8,000円/月になることがわかった。
この8,000円から目標額である
3,900円に近づけていくために、
あと4,100円減らす必要がある。
ということで
現状から基本的食材(=主菜)を除いて
買わなくて良さそうなものを
ピックアップすると、
- 低脂肪乳(牛乳)
- キムチ
- 乾燥大豆
- お菓子
- インスタントコーヒー(純ココア)
あたりになる。
穀物類は必須だと思っているので(まだ)挙げない
これらの1か月あたりの費用を
ざっくり計算すると、
- 低脂肪乳(牛乳) :400円
- キムチ :200円
- 乾燥大豆 :130円
- お菓子 :2,600円
- インスタント珈琲:500円
となり、
これらを全て買わなかった場合の
合計削減額は3,830円。
目標の削減額が4,100円なので、
あと300円足りない。
3,900円/月、達成?
しょうがないから
穀物枠から減らすしかないか?
って思ったけど、
肝心なものを忘れていた。
アーモンド:1,500円/月
があった!!
これを買わないモノに含めると、
机上では食費を
2,330円/月にすることができる。
なので目標の3,900円との
差額約1,200円分は
さっき削った何かを買える
(=削らなくて良い)ってこと。
ここで
削ったものの一覧を
再掲するとこれらであり↓、
- 低脂肪乳(牛乳) :400円
- キムチ :200円
- 乾燥大豆 :130円
- お菓子 :2,600円
- インスタント珈琲:500円
なんということでしょう、
お菓子代以外の合計が
約1,200円になるではありませんか!
400+200+130+500≒1,230
ってことで
結論としては、
現状からお菓子の一切を我慢することで、1か月食費3,900円は実現可能である。
ただし、基本的食材(業スーの冷凍鶏肉/野菜/魚、卵)を食費に含めないものとする。
ということになる。
つまり、
3,900円/月、達成!
達成したものの、果たしてこれが”低コスト生活”か?という疑問
ということで
数字の上ではボクでも
著者と似たような条件で
食費3,900円/月を達成することができた。
未実施
ただ重要なのが、
これが低コスト生活という本に
書かれている内容だということ。
詳しくは感想記事に譲るけど、
ここで言う”コスト”とは
単に金銭的出費のことだけではなく、
精神的負荷というコストも含んでいると
ボクは解釈している(↓)。
で、
今回ボクが強引に実現(机上)させた
3,900円/月は、
お菓子を一切買わないことが条件。
果たして
お菓子を買わないことが
低コスト(=精神負荷が少ない)と言えるか?
ボクの答えはNO。
ってことで
食費3,900円/月について
一通り考えてみた後で
ボクが本書に思うことは次の2点。
- 著者は金銭的出費が少ないことが精神的負荷の増加につながっていなくてすごい
- これ「言わなきゃアンフェアなこと」が複数個あるんじゃね?
以下、
これらについて
思うところを書いていく。
「金銭的出費が少ない」 ≠ 「精神的負荷の増加」
著者は
本書の中で何度も、
節約は頑張るものじゃなくて、
自然体で生きてたら
結果としてお金を使わなくなる。
それこそ低コスト
(=金銭的出費と精神的負荷が共に少ない状態)
である。
と主張しているとボクは理解した。
つまり著者は
食費3,900円/月の生活に
辛さを感じていないということ。
これって素直に凄い。
ボクはお菓子を我慢するという
苦痛を乗り越えなければ達成できないのに。。。
「書かなきゃアンフェアでしょ」があるんじゃね?
素直に凄いと思う一方で、
- 「本当かよ?」
- 「本当ならなんで数字の根拠を書かないの?」
- 「どうせ(売るために)誇張して書いてるんでしょ?」
と思ってしまう自分がいる。
それほどボクの常識から乖離しているということ
ってことで、
「書かれてないけど、これなら納得できる」
という案をいくつか羅列していく。
著者を疑っているわけではなく、
自己正当化のためなので悪しからず。
ここ最重要!
チャンピオンデータなんじゃないの?
- 生活費記載月以前に食料を買いだめておく(冬季は冷蔵庫不要*なはず)
- 旅行等で長期間部屋を空けた月のデータを使う
*著者は冷蔵庫不所持
思い返すと、
本に載っていた生活費は
「ある月の生活費」であって
「平均的な生活費」ではなかったような、、、
たしか
「消耗品購入は半年に1度。均すと月400円くらいになる」
とか書いてあった気がするけど、
実際表紙折り返し部の生活費には記載されていないわけだし、、、
※本を返却しちゃったから未確認
別経路があるのでは?
- ファンの人等から差し入れを貰っている*
- 太陽光発電機+蓄電池により無料の電力供給がある(設備代≠電気代)
*著者はインフルエンサー
ボクの印象でしかないけど、
SNSでフォロワーが多い人って
Amazonの欲しいものリストで
色々貰ってる印象。
わざわざキャンペーン利用って書くのは、、、
電気ガス代って単純に考えると
「基本料+使用料」だから、
電気ガス代が少なく済んでいる
(1,700円/月)ことを書くなら
- いかに基本料が安い(無料の)プランしているのか
- いかに使用料が少ないか
- その内訳
について書くと思うんだけど(主観)、
それらについて
数値や社名を用いた具体的説明は一切なく、
代わりに(?)以下の一文がある。
電気・ガスの契約会社やプランはこまめに見直していて、各社の乗り換えキャンペーンなどを利用するようにしています。
これ、
わざわざ
乗り換えキャンペーンについて
書くってことは、
乗り換えキャンペーンでキャッシュバックされる金額を月ごとに割り振って、毎月の請求額から引いているのでは?
みたいなことも考えてしまう。
自ら”高コスト”に突っ込んで行ってて草
、、、とまぁ
著者の食費(と電気ガス代)が
ボク基準で考えて安すぎることから
アレコレ考えてみたけれど、
結果として
ストレスがたまった(笑)
これは本書的に
明らかに“高コスト”。
ボクが低コストに生活するには、
本書に書かれていた
根拠曖昧な数字に
突っ込みを入れることなんかではなく、
本書に書かれていた
他人の価値観に振り回されずに
自分の価値観で生きよう
を実施すること。
人は人。
自分は自分。
著者の低出費の秘訣を
自分の生活に取り入れられないのは
残念だけど、
書かれていないんだから仕方がない。
こんな記事を書いて
無駄な時間を過ごしてないで
自分の時間を過ごしなさい>自分
まぁ記事を書くことは一応自分の為になっているから、
全くの無駄ではないっていうのが唯一の救いかな
まとめ
- 「低コスト生活」の著者は「食費3,900円/月」らしい
- ただ、その根拠が希薄だったため、自分の食生活への適用が困難だった
- なので、色々想像で補いつつ「食費3,900円/月」の実現を考えてみた
- 条件合わせのため「業スーの冷凍鶏肉/野菜/魚、卵」は食費に含まないことにした
- 結果、お菓子を買わなければ「食費3,900円/月」が実現できそうだとわかった
- ただ、それはボクにとっての「低コスト生活」ではなさそう
- 結局データ不足の妄想だから、食費(電気ガス代)に関しては現状維持でいいかな
- 他人は他人、自分は自分
、、、と
それっぽく着地させてみたものの、
やっぱり
インパクトある数字を載せておいて
その根拠を曖昧にしか提示しないのって
アンフェアだよな、と思う。
まだ言うか>自分
以上、
それでは~
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