ボクにしては
極めて珍しく
購入した本↓。
本書の内容だけじゃなく、
本を買うこと/買わされること
についても
少し書くつもり。
本の概要
タイトルどおりの本。
ヒトは
そんなどうでもいいことに
なぜ自ら首を突っ込み、
勝手に精神を病んでいくのか?
ということが
著者の観察をベースに
何度も繰り返し書かれている。
ただ、
メッセージとしては
どちらかというと
(どうでもいい8割は置いておいて)
残りの2割に注力せよ、
という方だと
ボクは受け取った。
タイトルに
8割の方を持ってきたのは
流行りに乗っかったとか、
キャッチーさを優先したとか、
そんなところじゃないかな。
でも文のボリュームは
8割のどうでもいいことが7、
2割の自分に関する事が3だったりする
著者は
少年院の先生→Vtuber
という経歴。
残念ながら
ボクは著者の動画を
見たことがないんだけど、
本書の内容や文体の
随所にその経歴を思わせる
特徴があった。
感想
いいリマインドになった
内容は想像通りで、
既知情報ではあるんだけど
いいリマインドになった。
特に、
どうでもいいことに
執着する人の思考回路について
結構だらだら書かれていて、
回りくどいんだけど
「あ~たしかにな~」
と思うことが多かった。
ボクの中で本書は
- あやうく一生懸命生きるところだった
- 反応しない練習
- 大原扁理氏の本全般
- pha氏の本全般
あたりと
同じカテゴリで、
それって本当にやる必要ある?
不要なことをして(考えて)
勝手に疲れてるだけじゃない?
みたいなことが
書かれている。
そんな
カテゴリの中での
本書の特徴は、
著者が少年院の先生を
していたと
いうこともあり、
「不要なこと」の例が
犯罪に結びつく
(つきかねない)内容なことかな。
キレるとか誹謗中傷するとか
SNSで誹謗中傷する人の
思考回路の説明があるんだけど、
そこはボクが
なんとなくこんな感じなのかな~
と漠然と考えていたことが
言語化されていて良かった(後述)。
ダブスタの勧め?
一方で、
内容で一か所
引っかかった点がある。
それが
ダブルスタンダードを
勧めている点。
ちゃんと読めば、
自分ルールで
自分を縛らないため
時と場合で自分ルールを
自分に都合よく切り替えろ
っていう、
役立つことが書いてある。
例
教師としての自分 :薬物、ダメ、絶対!
プライベートの自分:薬物?好きにすれば?
でも、
本書ってたぶん
あんまり読解力のない人が
読むことも想定してると
思うんだけど、
それにしては
説明が不十分な気がする。
ちゃんと
「私の勧める
ダブルスタンダードは
どちらも自分を
対象にしています。
決して他人を
対象にしちゃダメだよ」
っていうことが
直接的に書かれてない。
だから、
ふわっと
「著者はダブスタを推奨していた!」
みたいに覚えちゃう人がいると、
その人は
「自分はいいけど、他人はダメ」
っていう
最悪なダブルスタンダードを
し始めることに
なっちゃうんじゃないかな?
って思うんだけど、
どうなんだろ?
編集を通してるからOKなのか。
ボクには回りくどすぎた
内容については
良かったんだけど、
文体については
ボクにはちょっとキツかった。
問題提起の後の
前置きや例や長くて、
結論を言われても
それがなんの結論だか
認識できなかったり
(そもそも結論の存在
自体を認識できなかったり)、
具体例と一般論の
ジャンプが多すぎて
現在地が
わからなくなったり、
どの層で何を
主張しているのかが
わからなくなった時に出てくる
「わかりやすく説明すると、」
という枕詞の後に出てくる例えが
大抵わかりにくかったり、、、
要するに
全編通して同じことが
何度も繰り返されているのに
結論が一向に出てこない
感覚がして、
ボクにはちょっと回りくどすぎた。
例外は「ダブスタを勧める」という結論。
ここは逆に説明が足りないと感じた。
想像だけど、
これ本書のために
文章を書いたんじゃなくて、
動画を撮る感覚で
録音したものを
文字起こしして、
それの体裁を整えたもの
なんじゃないかな?
あるいは
著者の経歴的に
同じことを根気強く
何度も何度も
伝える必要がある環境に
長くいた(いる)と思われるから、
本書の文体にもそれが
表れたのか、、、
その場合、録音&体裁直しではないのかも
とにかく、
ボクには回りくどすぎた(2回目)。
同じ内容なら
分量は今の1/3で充分。
節約生活の天敵、「もったいない」の呪縛
いつまでも
同じ内容が繰り返されることに
若干嫌気がさしたこと、
そして
BOOK☆WALKERのUIが
滅茶苦茶使いにくかったこと(後述)。
これらが重なった結果、
ページを開く(進める)のが
面倒くさくなり、
本書を読むのに
3週間もかかってしまった。
図書館本なら
返却期限があるから
読み切るか
見限るかするんだけど、
本書は(無料とはいえ)
買った本だから
読み切らなきゃ
もったいなからと
だらだらしてしまった。
やっぱり
「読みたい本を読む」
っていうのが大事だな、と。
コインをくれた
読書メーターさんには
アレだけど
(本書は貰ったコインで買った)、
貰わない方が結果的に
有意義な時間を
過ごせた気がする。
いや、違うな。
読書メーターのせいに
するんじゃなくて、
コインを貰ったボクが
「もったいないから」と
無理やり本を買って、
それを読み切ろうと
したことが悪いんだよな。
反省。
でも
もしまたコイン貰ったら、
また買うと思う(笑)
早速試練が舞い降りてきて草
とか書いてるそばから
200コイン貰ってしまった。。。↓
これの有効利用とか
考え出すとまた沼るから、
適当に芥川龍之介とか
買って消費しよう。
読むかは知らん
余談:BOOK☆WALKERのUIが滅茶苦茶使いにくい!
上で少し書いた
BOOK☆WALKERのUIが
使いにくいという話は、
書き始めたら
長くなったので
別の記事で↓。
ネガティブなことになると
筆が止まらない癖、なんとかしたいなぁ、、、
気になったフレーズ6選
内容は面白かったから
気になったフレーズは
多いんだけど、
今見直すと
マークしたフレーズの
大半が同じことを言ってて草。
それだけ
重要なことなんだろう。
今回は
かぶらないフレーズを
6つチョイス。
①人生の8割はどうでもいい
タイトルにもなってるから
触れないとね。
人生において8割くらいは「自分事ではない(自分が解決するべき問題ではない or 解決できない問題)」という意味で「どうでもいいこと」と言えそうです。つまり、無駄な力は使わず、自身の問題に向けて力を使って省エネで生きていく(後略)
p.32
「本書を読んだら
これだけでも
覚えて帰ってください」
的な内容。
隙あらば無職自慢
ちなみに
ボクが退職した理由のひとつは、
ボクにとって仕事が
「どうでもいいこと」だと
気づいたから。
辞めて以降今まで
人生めちゃくちゃ
楽になってるので、
本書の主張は正しいと思う。
えっ?
生活費を稼ぐのは
自身の問題だろって?
知らんな。
②人生無駄にしんどそうな人の思考回路例
勝手に期待して、勝手に裏切られた気になって、勝手に周囲に怒りを向ける。問題が第三者的に見えるのは、最後の「勝手に周囲に怒りを向けている」ときでしょう。しかし、この段階だと当人の旨の中では正当化やこじ付けが完了しているので解決させるのは非常に難しい。
p.63
ヤバい人の
思考回路の一例。
妄想の中で
「期待→裏切り」が起き、
それに対する怒りを
外にばらまく。
その人の
周囲の人からしてみれば、
いきなりキレ出して、
それに対して
正論で指摘しても
聞く耳もたないんだから
たまったもんじゃない。
程度の差はあれ
ボクもこういう思考に
陥るときがあるので
気をつけなきゃ。
ボクの場合
怒りを向ける
相手がいないから、
ブログの文章が荒れてたら
危険サインってことかな?
たまには
自分の文章を見返そう。
③詩的表現?
飛躍した論理。
持続する怒り。
少ない語彙。
強すぎる被害者意識。どこからともなく表れて文字に変えて言葉を吐き捨てていく彼らは不気味な存在
p.80
端的に
SNSのヤバい人を
表現してて趣深い。
同じ節で
「犯罪者よりもネット民の方が怖い」
とも書かれていて、
これは
少年院に収容?された人と
ネットで誹謗中傷する人の
両方を知ってる著者だから
言えるセリフなのかな、
と思った。
ボクは
(誰も見ないこのブログでしか
ネット活動をしてないから)
犯罪者の方が怖い。
④誹謗中傷する人の正体
執拗な誹謗中傷の投稿を繰り返す人の多くは(中略)案外「普通の人」だったりします。
p.90
(中略)
(彼ら/彼女らの)多くは自分の投稿が誹謗中傷に該当すると考えて投稿はしていないのです。
実際に誹謗中傷を受けて
開示請求した(らしい)
著者の経験に
基づく文章だから、
説得力がある。
最近
迷惑な人(達)が
ネット上でわざと
誹謗中傷を呼び込むような
投稿をして、
それに釣られた人を
開示請求して示談金を
巻き上げる、
という手法が
出回っているとかいないとか。
こういうのを
世も末っていうのかな?
まぁ誹謗中傷しなければいいだけなんだけど
ていうか
こんな示談金ビジネス?の
情報なんて
ボクにとって
「どうでもいいこと」の
筆頭なんだから、
そんな情報放っておいて
自分事に注力しなきゃ。
閑話休題。
誹謗中傷に関しては、
ボクは
SNSに投稿したことないから
このブログの文章にだけ
気をつけておこう。
とりあえず
悪口言うなら
個人名を出すなって
認識でOK?
たぶんOKではない。悪口を言うな
恐ろしい可能性が
思い浮かんだんだけど、
もしかして
この感想記事って
著者に対する
誹謗中傷になったりするの?
さすがに意見論評のはず
⑤人生とは自由度と解像度の高いバグだらけの運ゲー
これは最近
いろんなところで耳にする。
というかボクがそういう情報にアプローチしがち
このブログで扱った中では
橘玲氏の本に
同じことが書いてあった↓。
本書では
人生が運ゲーだと
受け入れた上で、
このゲームを
理想通り攻略しようと
するのは無理だから、
自分ルールをつくって
勝手に楽しくプレイすればいい、
というようなことが
書かれていたと思う。
よく言う
- 結果じゃなくて行動にフォーカス
- 自分軸で生きる
ってやつ。
こうやって考えると
ボクのやってる
節約生活って
まんま自分ルールで
楽しんでるゲームだよな、
と思う。
⑥ダブルスタンダードのススメ?
そんなあなたには「ダブルスタンダード」の思考を取り入れることをおススメします。
p.119
(中略)
これをオススメすると、私はよく「信頼できない人だ」と言われるのですが、(後略)
既に上で書いたんだけど、
触れずにはいられない。
やっぱりこれ
説明不足だと思う。
ボクには
「信頼できない人だ」と
言う人の気持ちがわかる(笑)
繰り返しになるけど
言わんとすることは
理解できて、
自分ルールによって
自分がダメージを
受けないために、
時と場合で
自分ルールを切り替えろ
ってことなんだろうけど、
一番肝心な
「自分ルールを他人に適用してはいけない」
っていう点に
全く触れられていないのは
ちょっとどうかと思う。
更に言うと、
ボクには本書全体において
ここ(ダブスタの節)以外は
内容の説明をダラダラして
結論をいつまでも言わないのに、
ここ(ダブスタの節)だけは
キャッチーな結論だけ先出して
内容の説明が不足している
ように感じてしまう。
なんでだろ?
単純にボクの
前提知識と理解度と
読解力の問題?
まとめ
- 「世の中の8割はどうでもいい」を読んだ
- どうでもいい8割に首を突っ込むのは無駄なのでやめましょう
- 自分に関わる2割に注力しましょう
- 人生は無理&運ゲーだけど、自分ルールで勝手に楽しみましょう
- 自分ルールで自分を縛らないように、自分ルールを使い分けましょう
- 自分ルールを他人に適用してはいけません
- お金があるから買うのではなく、欲しいからお金を使いましょう
それでは~
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