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【本の感想】説得力は肩書でなく実績に宿る【日本のシン富裕層】

〇本の感想
〇本の感想

ボクは
シン・ゴジラも
シン・エヴァンゲリヲンも
シン・ウルトラマンも
シン・仮面ライダーも
見たことがないので、
本書が初の「シン」。

...なんのこっちゃ。

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概要

感想の前に
本書の概要。

本書の内容は
「ビザ申請や海外生活設計のアドバイザー」
である著者が語る、
シン富裕層の説明と
そのタイプ、
行動や思考の紹介
および
(著者の本業である)
海外移住の話。

後述するけど、
若干のタイトル詐欺を感じた。

シン富裕層の定義

驚くべきことに、
ボクが読んだ限り
本書内で「シン富裕層」には
明確な定義づけが
されていなかった。

それっぽい記述は

2017年以降の富裕層を「シン富裕層」と名づけました。

p. 13

くらい。

で、
この2017年というのは

  • 暗号資産高騰、
  • Youtubeでスパチャ機能誕生、
  • アベノミクス効果で富裕層の更なる富裕化

などが重なった年であるらしい。

こういった
様々な要因が絡み合った結果、
新たな富裕層”群”と
呼べるような集団が
ぼんやりと観察されるように
なったに過ぎないから、
明確な定義づけが難しいのかな、
と解釈した。

ボクが無理やり
シン富裕層を定義するなら、
「2017年以降、時流に乗って一気に数億の資産を築きあげた人」
かなぁ。

ボクが読み飛ばしてるだけで
明確に定義されてるかもしれないけど、、、

シン富裕層の資産の指標

ただ、
シン富裕層の
資産の指標については
説明があった。

曰く、

よく取り上げられている野村総研の定義による富裕層は、不動産、未公開自社株、暗号資産やFXの時価総額、動画配信の登録者数やtwitterのフォロワー数といった金額に換算しにくい資産が含まれていないため、シン富裕層たちの資産を捉える指標としては不十分。

シン富裕層のボリュームゾーンはこれらを含んだ資産額で10億円から20億円ぐらいを持っている人たちだと感じている。(pp. 28-29を要約)

だそう。

10億円から20億円だってさ。

ひぇ~

富裕層の5型

著者の顧客である
富裕層は、
以下に挙げる型に
分類できるらしい。

なお、
1~4がシン富裕層で
5が従来の富裕層にあたる、
とのこと。

①ビジネスオーナー型

自分の実力で
企業を経営してきたタイプ。

不動産投資をする人が多い。

自分自身は
あまり目立ちたくない傾向。

②資本投資型

世間一般の平均よりも
高い給与を貰える人が、
それを元手に
株式や不動産、暗号資産投資で
資産を増やしたタイプ。

親が資産家のタイプも一部にいる。

③ネット情報ビジネス型

ネットを活用し、
株式投資や情報商材、
動画配信などの
新しい分野に
いち早く飛び込み
稼いできたタイプ。

決断が早く
情報入手にお金をかける。

マイクロビジネスを
しているため、
フットワークが軽い傾向

④暗号資産ドリーム型

暗号資産で
数億円から数100億円規模の
巨額の資産を手にした人々。

自身の判断で
投資を決断できる人と
メンターのアドバイスに
従う人に分かれる。

後者が
儲けを自分の実力と
勘違いするケースは危険。

⑤相続型

親族から
土地、不動産、金融資産などを
受け継いだタイプ。

守りに入りがち。

資産を元手に
ビジネスを成功させ、
①のビジネスオーナー型に
なるケースもあるが、
受け継いだとき以上には
増やせない人の方が多い傾向。

シン富裕層の傾向と海外移住

以降
シン富裕層
各型それぞれの行動や
考え方の紹介や、

そこから
観察された
富裕層になった
(と思われる)理由、

そして
著者の本業である
海外移住にまつわる話

が綴られていく。

ボクは
海外移住には
興味が湧かなかったので、
「移住したくなったら
またこの本を読めばいいや」

くらいの解像度なので
以下の感想で
移住については触れない。

全体の感想

富裕層の生態の一部を知れたことが本書の価値

ボクは
富裕層でも
海外移住希望でもないので、
本書の情報が
ボクの人生に
直接役立つことは
おそらくない
んだけど、
富裕層*という人種の
生態観察的な意味で
楽しむことができた。

*少なくとも本書に出てくる
富裕層(=著者の顧客)は
40分11,000円の相談料を払って
著者の会社に海外移住の相談に来る人。

いやまぁシン富裕層の資産額は
10億円から20億円なんだから、
こんな相談料は気にならないんだろうけど、
身近な例に落とし込まれると
やっぱすごいな、ってなる

経験に基づく話には説得力がある

著者の本職は
「ビザ申請や海外生活設計のアドバイザー」
で、
これまでに
2万人の富裕層に対して
海外移住のアドバイスを
してきたとのこと。

内容が
著者の経験に基づいた話で
具体性があったので、
本書を読むまで
著者のことは知らなかったけど
内容には説得力があった。

ボクとかけ離れた世界の話だから
突っ込みを入れようがない

ってだけかもしれないけど。

いずれにせよ、
ボクは
謎の肩書きを名乗る人は
基本的に
みんな胡散臭いと思っていた
(今もそう思っている)けど、
著者は例外で
肩書が実体に
即していると感じた。
それとも既にこの肩書に騙されちゃってるのかな?

半分タイトル詐欺では?

上述の通り
体験に基づいた話には
説得力があって
面白いんだけど、
ちょっと
引っ掛かる点もあった。

それは、
著者自身は富裕層ではない
(と思われる)のに
「なぜ彼らは一代で巨万の富を築けたのか」
という、
いかにも
「一代で富を築く方法が書かれています」
的な副題がつけられていること。

(ボクが感じた)
本書の主題は
著者の体験に基づく
富裕層の種類、

行動や考え方、
そして海外移住情報
であり、
決して
「一代で富を築く方法」
ではない。

なぜそこを
サブタイトルにしたのか、、、

説得力が弱い部分をなぜタイトルにしたのか?

たしかに中盤で一部
「お金持ちになる方法、考え方」
みたいな話が出てくるけど、
そこに関しては
著者自身がシン富裕層ではない
(と思われる)こともあり、
案の定というか、
内容が薄く説得力も弱かった。

成功者の言う
成功の法則って、
いわゆる
「後出しジャンケン」で
再現性は疑問(オブラート表現)
なんだけど、
本書はそれに加えて
実体験ですらないっていうね。

実体験ではないってことは
客観的に傾向を捉えられている、

と好意的に見れなくもないけど、
それにしても
副題にするには弱すぎると思う。

このことについて、
最初は著者が
自分の顧客候補を増やすために
タイトルで釣ろうとしたのかな、
と思ったけど、

そもそも
著者の顧客候補は
最初から富裕層
なんだから
彼らにとって
「一代で富を築く方法」なんか
需要がない。

ってことは
本の編集者が
本を売るためだけに
こんな副題をつけたのかなぁ

と妄想。

気になったフレーズ5選

以下、
本書で気になったフレーズ5選。

シン富裕層の暮らしぶりは”地味”

シン富裕層には
苦労してお金持ちに
なったんだから
贅沢をしたい
という
昔ながらの
成金的な発想を
持っている人はおらず
基本的に見た目で
富裕層とはわからないらしい。

また、
凡人の多くは
食費や教育費を節約して
高級な商品やサービスに
お金をかけたくなりがちだけど
シン富裕層は逆、とのこと。

資産の有無を棚上げすれば、
この部分は
ボクの価値観と合致しており

「ボクって富裕層の価値観してるの?」
とテンションが上がったので
ピックアップ。
凡人の一般化が雑過ぎな気がしなくもないけど、、、

詐欺師は自身のビジネスキャリアを語らない

資産の少ない
ボクにとって、
この知識が今後
自分の人生に
役立つかどうかは
わからないけど、
本書で一番
役に立ちそうだな、
と思ったので
ピックアップ。

詐欺師はどこからか
ターゲットの資産情報を
把握しており、
適切な額を
適切なタイミングで
だまし取ろうとするらしい。

接触してきた相手が
詐欺師かどうか
見分ける方法として、

  1. 金持ちアピールをしている
  2. 集客力や著名人と知り合いであることをアピールしている

のどちらかが
Yesなら詐欺師を疑った方がいい、

とのこと。
要は上述の地味な生活の逆

こいつ詐欺師っぽいな、
と思ったら
その後の見極めは簡単で、
その人の職歴を聞けばいいらしい。

すると
ビジネスについて
いいことばかり言うものの
自分のビジネスキャリアについて
話したがらず、

話したとしても
一貫性に乏しかったり
具体例はぼかされたりするけど、

更に
どこに何年?
どんな業種?
と突っ込んでいけば、
詐欺師なら
いずれボロが出る
らしい。

価格を基準に発注先を決めるのは凡人の発想

日本企業は相見積もりの習慣でダメになったと、私は思っています。つまりは、相見積もりに甘んじ、良いものを自分で見抜く能力が身に付いていないということなのです。

サラリーマンの人は、価値判断を価格のみに頼らず、本質的な価値を考える訓練をしなければならないということを肝に銘じるべきではないでしょうか。

p. 91, p. 92

とのこと。

相見積もりは
(作中にも書いてあるけど)
経費でモノを買うときに
上司を説得する手段に
過ぎないので、
本質である
「価値を見抜く眼」の
比較対象に持ってくるのは
ちょっと違うような気もするけど、

世の中のビジネスは
合法違法問わず
いかに自分の商品が
他所のモノより
優れているか(コスパが良いか)を
相手に錯覚させる(=騙す)
勝負なので、

これはたしかにそうよな、と。

でも
ここまで書くなら、
「本質的な価値を考える訓練」の
例のひとつでも
挙げて欲しかったな。

この辺が
本書が
「自身の富裕層体験」ではなく
「富裕層顧客との接客体験」
である
ことを際立たせてる気がした。

まぁ訓練って言っても
自分事として経験する
しかないと思うけど、
具体例の有無の差は大きいかと。

余談だけど、
「富裕層」に
対応する言葉として
(一般層とかマス層とかでなく)
「凡人」を使ってるのは
本書の特徴の一つかもしれない。

モノは値切っていいけど、人にしてもらうことは値切ってはいけない

これが本書で
一番の知見になった内容。

一番響いた、ってやつ。

他人の行動次第で
質がかわるサービスに関しては、
「むしろ相手に
平均より多くのお金を払い、
どうやって
平均以上のものを得るか」に
常に気を使うのが
ビジネスオーナー型の人たち、
とのこと。

同じものを得るために
払う額を減らすんじゃなくて、
得られるものを増やすために
払う額を増やすという考え方。

具体的には
チップ多く渡して
自分にとって有利に
進めてもらう、
みたいな感じかと。

要はWIN-WINってやつ。

何でこれが
一番響いたのかを
考えたんだけど、
それはボクが
「他人の行動次第で
質がかわるサービス」を
値切るどころか、
お金を払ったことが
ほとんどないからだと思う。

「他人の行動次第で
質がかわるサービス」として

  • リフォーム
  • 美容院
  • 教育関係
  • コンサル

が例に挙げられていたけど、
ここ10年間、
ボクはこれらに
自分のお金を
払ったことがない。

払ったことが
ない対象に対して
値引きをしようとか
多く払って
対価を増やそうだなんて
考えもしない
から、
目から鱗が落ちるってやつで
衝撃が大きかったんだと思う。

狭い家に住むと発想も狭くなるから、どうせ住むなら広い家に住む方がいい。(p.118)

最後にひとつ突っ込みを。

↑は
シン富裕層
(自宅投資の成功者)が
よく言うこと

として挙げられていた
内容からの抜粋。

著者への突っ込みというか
その発言をした
自宅投資の成功者への
突っ込みだけど、

何で
発想と部屋の広さに相関が?

???

ちょっと意味がわからない。

「広い家に住んでいたから
発想が広くて
ビジネスに成功した」
という、
後出しジャンケン
(しかもこじつけ)
にしか見えないんだけど。。。

実は相関があるのかな?
広い家に住めば確認できたりする?

擁護的に解釈すると、
こういう発言を
真に受けて
実際に広い家に
引っ越すような
行動力のある人が
成功する傾向にある

ってことでOK?

ただし成功者の陰に隠れた
数多の行動力のある失敗者には
目を瞑ることとする

まとめ

  • 「日本のシン富裕層 なぜ彼らは一代で巨万の富を築けたのか」を読んだ
  • 若干タイトル詐欺だったけど、富裕層の生態を知れて面白かった
  • 主題のひとつである海外移住は、あまり興味がないのでスルーした
  • 主に以下の知見を得た
    • 言い寄ってくる詐欺師の判別法
    • 人がしてくれるサービスは値切らずむしろ多く払うということ
    • 成功者の語る成功法則(?)は再現性不明な後出しジャンケン

それでは~

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