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【本の感想】”自信を賭けて勝負”ってカッコ良すぎる【ネトゲ戦記】

〇本の感想
〇本の感想

著者である暇空茜氏の自伝。

彼は
いわゆる
既得権益中間組織の
税金不正受給疑惑

追及している人物。

ボクは彼を
応援しているので、
その意味もかねて
購入して読んでみた。

なにやら都会では
売り切れ続出らしいけど、
発売翌日の22日に
近所の本屋に行ったら
普通に1冊売っていた。

ここが田舎で良かった。

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概要

前述の通り
本書は暇空茜氏の自伝で、

  • ネトゲ編
  • 起業編
  • 裁判編

の3部構成からなる。

横書きで比較的小さな字が
ページいっぱいに
書かれているため、
厚さのわりにボリュームがある。

また、
ページ下部には頻繁に注釈による
補足説明があり、
ネトゲに詳しくないボクにとって
これはありがたかった。

逆にそのため、
キンドルの場合
スマホで読むのは
大変なんじゃないかな、と想像。

あと、
作中通して
著者は自身のことを
「彼」と表記しているので、
最初慣れるまでは読みにくかった。

この性質上、
区別できなくなるから
本書の登場人物で
著者以外を表す
三人称単数は出てこない。
こなかったはず

「彼女」であれば
一応区別はできるんだけど、
残念ながら(?)
本書に女性は出てこない。
これ、本書のレビューのお約束っぽい(笑)

全体の感想

一般人の自伝というには面白すぎる

ボクは
正直内容にそこまで
期待してなくて、
つまらなくても
応援のつもりだから
払ったお金は全然惜しくないし、
そもそも
世の中にハズレ本なんか
いくらでもあるし、

なんて
著者に対して
失礼な考えだったんだけど、
予想に反して
半日で一気読みしてしまうくらい
面白かった。

特に
裁判編に入ってからは
平均心拍数が毎分5は
上がってたんじゃないかな?
ドキドキしながら
読み進めてた。

自伝という形式なので
多少は盛ってるかもだけど、
それを差し引いても
著者の人生には
コンテンツ力がありすぎる。

というかボクは
本書を読み物として楽しんでるから

程よく盛られてエンタメ成分が増えたほうが
都合がいい

あとは
そのコンテンツ力を劣化させない
端的でわかりやすい文章もよかった。

ひとつ難をあげれば、
裁判編の資料に
タイトル or 説明が無いので
本文のどの部分に
対応してるのかが
わかりにくかったことかな。

彼の尖った言動の起源

ボクにとって
本書の一番の収穫は、
著者の尖った言動の起源が
わかった気になれたこと。

彼は
行動に一貫性があり
成果を出し続けている
という
ずば抜けた能力がある一方で、

乱暴な言葉を発する
閾値が低いというか、
トリガーが軽いというか、
暴言OKな範囲が広いというか、
なんかそんな感じの
欠点?もあるように思える。

まぁ前者>>後者だから少なくとも
利害が一致してれば欠点は霞むんだけど、
抗争相手に裏切られたのも
この辺が関係してるかも?と
妄想できる程度には灰汁が濃い

閑話休題。

で、
そんな人っていうのは
これまでボクが見たことも
聞いたことも無いような
タイプだったから
思考が全くトレースできず
怖かったんだけど、

ネトゲ編を読んで
ボクは勝手に納得した。

ああ、
彼にとっては
これが日常で
染みついているんだな、と。

トレースできないのは
単にIQの差によるものかもだけど

ネトゲは野蛮。野蛮じゃない?

どういうことかというと、
彼が学生時代から触れていた
ネトゲ(及びその周辺)
というものが、
気軽に乱暴な言葉が
飛び交うような
環境だったんだな、

と想像した次第。

なぜなら
ネトゲ編曰く、
彼がプレイしていたゲームは

  • 他プレイヤーキャラを殺せるし
  • 殺した人が落とした鍵を奪えるし、
  • 奪った鍵の家に集団で入り暴れられるし
  • 脱出不可能領域に強制ワープさせられるし、
  • 金銭と命をトレードすることもできる

(というか彼はこれらをしていた)
とのこと。

そんなゲームに
廃人になるくらい
どっぷりだったんだから、
言葉が乱暴になるのも頷ける。

せいぜいドラクエで
NPCの家のタンスを

漁っているだけ
ボクにはその言動が
理解できないのも当然。

そして彼は
そんなネトゲで自信もつけ(↓)、

彼はネトゲで自我を得て、ネトゲを好きになり、ネトゲで自信をつけ、ネトゲで初めて金を稼いだ。

p.26 ※彼=著者

その自信を賭けて
勝負するようにもなったので(↓)、

彼は自分はゲームの天才だと自分から言うようになった。自分の自信を賭けて勝負するようになった。

p.183 ※彼=著者

裁判編で抗争相手から
和解を打診されたとき

この内容(↓)が
本気だったとしても、
今のボクなら理解できる。

彼は「馬鹿め」と言ってやれと言ったが、彼の弁護士は真面目にお断りの返事を出していた。つまらない。

p.127 ※彼=著者

ということで
ボクの中で最大の疑問だった
彼の言動の根源を
理解した気になれた
ので、
彼に対する
未知の恐怖的なものが薄れ、
前にも増して現在の活動を
応援しやすくなった。

読んでよかった。

余談:自分の自信を賭けて勝負できる人ってそうそういないと思う

上で引用した部分を
切り貼りすると、

彼は
ネトゲで自我を得て、
ネトゲを好きになり、
ネトゲで自信をつけ、
自信を賭けて勝負するようになった。

ってなるんだけど、
これらの説得力ときたら。

これが彼の醸し出す
「おれ凄いでしょ?」感に
繋がってるのは
容易に想像がつくけど、
それが気に食わない人たちを
黙らせるだけの積み重ねが
著者にはある
、とボクは思う。

さらに余談だけど
この黙らせ方を間違う、
というか相手と噛み合わないと
いわゆるアンチと化すのかな、と

当たり前だけど
こんなセリフ、
ボクにはとてもじゃないけど
言えない。

いや~
かっこいいわ。

気になったフレーズ1選

本当はもっとたくさん
気になったフレーズはあるんだけど、
ちょっと引用が
多くなっちゃう気がしたから
一番言いたいひとつに絞る。

「本当に、裁判なんてものは、やらないで済むならやらないほうがいい。」(p.111)

本書で一番ウケたポイント。

これと同様のフレーズが
少なくともあと3か所、
本書にはあった。

そして、
現在著者は
住民訴訟を含む
複数の裁判で係争中

えっと、
ギャグかなにかでしょうか、、、?

いや、
裁判をやらずには
済まない問題

出会ってしまったって
だけなんだけど、

4回も書いておいて
それでも
裁判しちゃうっていうのは、
やっぱり関西の人は
笑いの呪縛から
逃れられないのかな?

作中に
「ネトゲと違って
裁判は経験を積めない」
みたいなことが書かれていたけど、
もしかして著者は
裁判経験を積もうとしている

ってこと?(違う)

まとめ

  • 「ネトゲ戦記」を読んだ
  • 予想外に面白くて半日で読み切ってしまった
  • 一番の収穫は、著者の言動の起源をわかった気になれたこと
  • これからも頑張ってください、応援してます
  • といいつつ読んだ本は売却してしまいました。ごめんなさい

それでは~

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