某所にアップした
1冊300字弱の本の感想。
“◆”以下が本から得た知見。
2022年8月は9冊。
ボクが普段
図書館で本を借りるときは
カウンターで予約本を
受け取るだけで本棚には
目もくれないんだけど、
この月は本棚を徘徊して
適当な本を摘まみ借りしたので
冊数が多い。
ただ
借りる本を吟味していない分、
「思ってた内容と違う」せいで
感想に文句が多くなりがち。
【イケダハヤト】年収150万円で僕らは自由に生きていく
本書における「働く」は重要単語のはずだが、その言葉の定義をしないまま話が進み、終わる。ボクにとって「働く=仕事=金稼ぎ」なので、いきなり「稼ぐために働いてない?」とか言われても「は?」となり、そのモヤモヤは最後まで解消されない。著者の発言はよく炎上するそうだが、なんか納得。内容把握よりも文章への突っ込みに脳内リソースを割かれてしまった。反省。今後この著者の本は避けよう。「自由な生き方」よりむしろ「文章での煽り方、燃やし方」の勉強になった。
◆安心目的の貯金はきりがない
◆お金でコミュ力を無視できる
◆声を上げた者が勝つ
「お金でコミュ力を無視できる」
っていうのは、
幸福の資本論(橘玲著)で言うところの
「金融資本」があれば「社会資本」は
無くても何とかなるってこと。
逆に今のボクには
金融資本が増える余地がないので、
社会資本(と人的資本)で金融資本を
カバーするっていうのが
セオリーだと思うんだけど、
うーん、どうしようね?
【齋藤孝】大人の語彙力大全
「現代日本における社会人に必須の語彙の集大成」とのことだが、必須かな?著者はこれらが必須な世界で生きているのだろう。今後、僕にこれらの語彙が無くて詰むことがあるのだろうか(反語)?わからない語彙に直面した時、文章ならネットで調べればいいし、対面なら相手に聞けばいい。「読む聞く」がなんとなくできれば「書く話す」ができなくてもOKだと思う(こうして語彙が新陳代謝していくのかと)。そういう視点で考えると、この本の価値って「著者が考える『社会人に必須な語彙』を把握できること」くらいでは?「漱石語」という括りに著者の色を感じた。
【中川淳一郎】節約する人に貧しい人はいない。
タイトル借り。節約手法でなくマインドが主の本。体験を軸に書かれており、著者を知らずとも説得力あり。本筋外だが、著者と僕は互いが「面倒くさい奴」だろう。業種の違いだと思うんだけど、契約(約束)を交わしたなら、それに従うのが筋では?振込遅れは契約違反。なぁなぁにしてはダメかと。「あいつは振込遅れに対して口うるさくて面倒くさいから切ろう」なんてもってのほか。人間関係、奢りの慣習等が煩わしいので避けたいっていうのは心底同意。
◆×収入∝生活○金銭感覚一定
◆肩書を守るための謎発言が多すぎ→無価値
◆見栄の散財はバカ
◆起きて半畳寝て一畳、飯を食べても2合半
◆見た目が9割
◆高い消耗品を1度は試す価値あり
◆日本は非階級社会→分不相応なことができてしまう
◆行けたら行く→無能の言葉
共感箇所多数。
タイトルが正だとすると、
ボクは節約しているので
貧しい人ではないことになる。
やったね!
日本は非階級社会だから
お金さえ払えば分不相応なことができちゃう
っていうのは
今まで考えたことのない概念で新鮮。
上述の「金でコミュ力を買う」の派生かな?
先日ちょうど
分不相応な食事(高級フレンチ)に
行ってきて
いろいろ思うところがあったから
そのうち記事にしようと思う。
【上阪徹】10倍速く書ける 超スピード文章術
自分の方法と共通する点が多く、補強になった。驚いたのは「締め切りを破ったことがない」が強みになる点。↑の感想でもそうだったけど、やっぱり業界差なんだろうな。
◆文章は素材(独自の事実、エピソード、数字)があればよい
◆上手い文章は不要
◆目的と読者を決めてから素材集め開始
◆多く集めて後で削る
◆素材は即時メモ
◆見た物もメモ
◆葉⇔枝の連想で素材増殖
◆素材は見える化→疑問が出ない順で並べる→文構成完成
◆書き出しは最重要
◆オチorまとめで〆
◆たたき台は最後まで書ききる
◆荒→細で数回推敲
◆王道「結論→理由→具体例→まとめ」、対初心者「共感→疑義→根拠→新事実→結論」
なお、
上記文章術は本ブログには
ほぼ活かされていない模様。
なんのために本読んでるんだ、コイツ(笑)
【前田安正】しっかり!まとまった!文章を書く
意味のある内容で文字数を増やしたい人向け?の本。自分は減らす方に難しさを感じるので、逆の需要があることに新鮮さを感じた。「短文例→追加情報→文章肉付け→改善例」の順で文の盛り方が書かれている。趣旨上仕方がないが、追加情報が後出しなので、説明にご都合主義を感じた。個々の内容は勉強になったが、まとまった文章を書くために必須と思われる「起承転結の骨組みの作り方」をもっと深堀してほしかった。
◆×体験全てを書く〇書きたい1点を軸に書く
◆客観的に書いても、視点に主観が現れる
◆五感情報で厚みが増す
◆散文は起承転(展)結
なお、
上記文章術は本ブログには(以下略)
【佐々木俊尚】広く弱くつながって生きる
セーフティネットの話。結論はタイトル通り。多拠点話は今の自分は興味なし。
◆彼ら<私達
◆公共私の共が大事
◆芋づる式に人と会う
◆見返り求めない→長期的に得
◆集団でなく個人と付き合う
◆避けるべき人→自己中、損得判断する、悪口文句説教身内話が多い
◆自分はこの逆+笑顔好奇心謙虚さ小さな一言
◆嫌な人からは笑顔で離脱
◆SNS→関係持続と信用担保
◆×場に行く○自分が場
◆発信情報には価値添加→続けてれば何か起こる
◆家族も他人
◆言いたい放題を我慢
◆偶に来る人が理想
◆捨てる情報を決める
◆HONZ
◆過程を楽しむ
◆長く付き合える年下が大切
これは
コミュニケーションについて知りたくて
予約して借りた本。
概ね想像通りのことが書いてあった。
要は
「適切な距離感を保って人と接していれば
信用が貯まっていき、
それがセーフティネットになるよ」
っていうホリエボン他多数にも
書いてある内容だった。
これだけいろんなところで
書かれてるってことは
ひとつの真実だとは思うんだけど、
ボクはどちらかと言えば
本書に出てくる「避けるべき人」に
属してる気がするし、
人付き合いがセーフティネットになるような
体験をしたことが無いので
人付き合いの輪を広げることに
イマイチ食指が動かない。
どこかに
これとは別の真実として
「独りでも何も問題ない」
みたいなことが書いてある本を
読んでみたいな。
森博嗣の「孤独の価値」がそれにあたるかも?
その場合、
きっと「充分なお金」は必須なんだろうな。
【ネイチャー&サイエンス】世界のお墓
本のレイアウトについて、冒頭だけでなく各墓のページにも世界地図と墓の位置を示してほしかった。いくつか行ったことのある墓所があったが、訪問当時は「綺麗だな/汚いな」くらいしか考えていなかったので、それらに関してはいい復習?になった。紀元前から続くものだったり、最近始まったものだったりの差はあれど、墓地にまつわるアレコレは、サピエンス全史で言う所の「虚構」の最たる例のひとつだよな、と。興味深い。信仰が絡むことなので、滅多なことは書けない。感想はこれくらいにしようと思う。
◆イエスの墓に遺体がないのは「復活したから」
観光地としての歴史あるお墓は好きだけど、
現代日本の遺骨収納場所としてのお墓は
好きじゃない。
合理性が欠片も感じられないから。
ボクは学生時代、
身内の不幸に端を発する
一連のイベントに参加して、
- 「なんで思ってもいないことを
大勢の前でスピーチしなきゃダメなの?」
生きてる他人の考えてることもわかんないのに、
故人の気持ちなんか代弁させるな! - 「なんでやりたくもない葬式やお墓、仏壇に
必要以上のお金を払わなきゃダメなの?」
葬式に関しては故人の交友関係の兼ね合いもあるから百歩譲るけど - 「なんで聞きたくもない念仏に
時間&場所拘束されたうえ、
1回数万円(非課税)も払わなきゃダメなの?」
しかもお坊さん、戒名を間違えてるし!
って思ってた。
今では当時と考えが変わったところも
いくつかあるけど、
非合理な何かにお金を払うの、変じゃね?
という考えは変わらない。
【高村友也】自作の小屋で暮らそう: Bライフの愉しみ
自作小屋に興味はないが、これは当たり本だった。結果論だが、ミニマリスト本なんか読まずにこれを読めばよかった。求めていた生活費内訳や税、社会保険の情報がほぼ網羅されており大満足。統計学の結果を「根拠もない断片的な情報」と切って捨てるのは潔い。理想の生活へのヒントになった。
◆可能性は存在するだけで迷いや不安を掻き立てる
◆必要なものがある安心<必要以上のものがない平穏
◆計画不要→立てると支配されるから
◆「一人暮らし≒身軽」の恩恵を捨てるな
◆寝るための準備に一瞬でも頭を回してしまうと快眠度は半減
◆有識者のご高説を無視できる破壊力を、自由な睡眠は持っている
今振り返るとこの本にも
他人との触れ合いが
書かれてたような気がする。。。
【古賀良彦】熟睡する技術
概ね既知情報。情報不足による疑問や、他著者の睡眠本との矛盾があり気になった。自分は他人とのコミュニケーションがないので昼の睡眠脳化に気を付けよう。
◆理想は途中起きず7時間睡眠∧時間固定
◆分割すると睡眠の効果なし
◆眠気の波は最長20分の短眠で解消
◆光浴8時までに20分
◆二度寝厳禁→コルチゾール分泌乱れ
◆朝行動ルーチン化→トイレ含める
◆昼夜生活にメリハリつける
◆寝る4時間前に30分散歩
◆ラベンダーの香り→リラックス
◆頭寒腹暖
◆寝る2時間前から青光断つ
◆寝る前に水飲む
◆布団の中で悩まない
◆入眠儀式(妄想)を作る
熟睡する技術って、
そこらの文章術なんかより
よっぽど難しいと思う(笑)
以上。
それでは~
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