ボクが最後に見た(読んだ)
マンガ以外のフィクションって
森博嗣を除けば
2019年のドラクエユアストーリーで、
それによって
ボクの映画に対する評価が
海の底まで落ちたんだけど、
今回
博多旅行での時間つぶしに
コナンの映画を見た。
この記事では
その感想を書こうと思う。
※謎解き的ネタバレはしませんが、
作品内容には触れます。
ボクのコナン履修歴
- 時計仕掛けの摩天楼
- 十四番目のターゲット
- 世紀末の魔術師
は確実に見た記憶がある。
世紀末の魔術師の
「ばるしぇ肉買ったでか」
っていうのは今でも覚えてる。
なんとなく見たような気がするのは、
倉木麻衣がテーマ曲を歌ってて、
平次と和葉が出てきて、
鞠付きしてて、
童謡がキーになってるやつ。
調べたら
迷宮の十字路(クロスロード)らしい。
言われてみれば
そんなタイトルだった気がする。
それの公開が2003年。
ってことで
コナン映画はそれ以来20年ぶり。
20年ぶり!?
ちなみに最後に映画を見たのは
2019年のドラゴンクエスト ユア・ストーリー。
正直映画に対して
いい印象が無いんだけど、果たして...
20年ぶりの違和感
20年ぶりということもあり、
開始15分は
ボクの中の(20年前の)コナンと
最新のコナンとのギャップによる
違和感が凄かった。
声の違和感
例えば「声」。
声優さんは同じなんだろうけど、
全員違う人が当時の声を再現してる
ような印象を受けた。
セリフの多いのコナンの声は
途中から違和感が無くなったけど、
灰原の声には
最後まで違和感が付きまとった。
これに関してはネットミームの
「あれれ~おかしいぞぉ~」が影響してるかもしれない。
そして
小五郎に至っては
発言回数が少ないことも相まって、
「これ声優さん変わってるだろ!」
ってレベルで違和感。
これらに関しては
20年もたてば声が徐々に
変わっていくのは当然で、
その小さな変化を
全部すっ飛ばしていきなり
変化後の声を聞いたんだから
そりゃ当然違和感あるだろ、と。
あと声と言えば
シーン切替直後に
雑音的に流れるモブの声が
素人耳にも「素人が声を当ててる」って
わかっちゃって、
それが作品の世界に浸ろうとしている
流れに水を差された気分になった。
これはファンサービスの
一環だったりするのかな?
そうだとすれば、
当選(?)して声を吹き込めた
ファンの子(たぶん子供)は
嬉しいだろうな。
ブルーレイでは
別音声?でオフにできたりするのかな。
絵の違和感
例えば「絵」。
上手く言語化できないんだけど、
なんていうか線の太さ?に違和感。
遠近感を線の太さで表現してるのかな?
って思ったけど、
それにしても違和感。
それと関連してるのかはわからないけど、
背景CGとのハイブリッドにも違和感。
これについては
この20年間の「コナンの変化」というより
「アニメ業界の」変化なんだと思う。
ただ、これらは
途中から気にならなくなった。
それだけ
内容に引き込まれていたってことかと。
前口上でネタバレをくらう
コナンと言えば、
大野克夫氏の曲と共に始まる
- 俺は高校生探偵工藤新一
- 取引を見るのに夢中になっていた俺は
- 身体が縮んでしまっていた
- 小さくなったことが奴らにバレると
- 周りの人たちに危害が及ぶ
- 咄嗟に「江戸川コナン」と名乗り
- 小さくなっても頭脳は大人
- 迷宮なしの名探偵、真実はいつも一つ
みたいな前口上(うろ覚え)。
映画ではそれが
映画バージョンになってるんだけど、
その前口上でなんと
- 古谷
- 赤井
- 安室
- 沖矢
の正体をネタバレ!(笑)
ボクの中では全員
「怪しい謎の人物」だったんだけど、、、
これが20年のブランクか~
ってなった。
なお、
ネタバレをくらい、
映画で彼らの活躍を見たにもかかわらず
今でも顔と名前が一致しない模様。
序盤に感じた違和感を少し
映画を見終わった今思えば
「何言ってんだコイツ」って
感じなんだけど、
視聴当時は本気で感じていた
「コナンを楽しみたい自分
v.s.
内容に突っ込まずにはいられない自分」
の葛藤について少し書く。
世界中の監視カメラの映像を集約する施設
今回の映画の舞台は
「世界中の監視カメラ映像を集約する施設」。
そんなの実在するわけないじゃん!(笑)
でもって場所が日本。
IT後進国に作られるわけないじゃん!(笑)
しかもそこに警視庁?の偉い人が
真面目な顔して訪問している。
...オイオイ(苦笑)。
まだ最序盤で
話も展開してないから、
楽しもうとする自分より
突っ込まずにはいられない自分が
優勢だった模様。
女子高生に一発もらう黒の組織って...
上述の部隊説明の後、
なんやかんやあって
蘭と黒の組織のメンバーが格闘をして、
蘭が相手に一発入れるシーン。
「え、女子高生の
空手上位者ってこんなに強いの?」
蘭が強すぎと見るのか
組織のメンバーが弱すぎと見るのか。。。
コナンの構成要素として
蘭の蹴りは不可欠(ポスターにもなってる↓)
だからそうあるべきなんだけど、
まだ違和感が優勢だった模様。
違和感は構成/話の力でかき消せる
そんな感じで
序盤はあまり楽しめてなかったんだけど、
上述の格闘シーンの後の
アクションシーンをキッカケに
違和感が減っていき、
映画を楽しめるようになったと思う。
ボクはカーチェイスや
ダイビングに対しては
突っ込む知識が無いので、
頭空っぽにして見れたのが
良かったんだと思う。
よく計算されてるな、と感じた。
これが脚本の力ってやつか。。。
ストーリーや脚本が面白ければ
違和感があろうが関係ないんだな、と。
コナンが面白い映画で良かった。
ドラクエ5の映画は見習ってほしい。
コナンにどこまでリアリティを求める?→求めたら楽しめない
ていうかそもそもの話、
コナンに対して
リアリティを持ち出せば
持ち出しただけ楽しめなくなるのは
わかりきってる。
序盤の「リアリティがない」ことに
突っ込んでたボクに行ってやりたい。
「そもそも
高校生が薬飲んで
小学生になるわけないだろ!
リアリティを求めるなら
最初からコナンなんか見るな」と。
コナンは
「そういうもの」として
楽しむのが吉。
2つの疑問点
というわけで
最終的にはすごく楽しめたんだけど、
引っ掛かる点が2つある。
この2つは
違和感とかリアリティとかではなく、
純粋な疑問。
①光の正体はなに?
コナンが岩礁にゴム?をひっかけて
「まだだもう少し」みたいなことを言って
酸欠寸前まで我慢して、
「いまだ」って手を放したら
周囲が光って、
影の位置で潜水艦の場所を
ヘリ上のスナイパーに
知らせるシーン。
あの光は何?
この20年の間に
そういう道具が
コナンの定番装備に追加されたの?
それとも映画中に説明あった?
②コナンはなぜ(何を)蹴った?
最終盤、
海中の施設が爆発したシーン。
飛んできたブイ?を
コナンがキック力増強シューズで
蹴飛ばして、
「ふー危なかったぜ」
みたいなことを言ってたんだけど、
あれは何だったの?
飛んできたブイ自体が
危なかったから
蹴ってそれを排除したってこと?
そもそも飛んできたのはブイで合ってる?
それとも、
もっと危ないモノ
(建物の破片?)が飛んで来てて、
それをブイで撃ち落としたってこと?
わからない。
小説読めば解消するかな?
2つの疑問はどちらも
「映像を見ても良くわからなかった」
類のものだから、
仮にもう一度映画を見ても
疑問が解消しないかもしれない。
調べたら小説版が出てるっぽいから、
文字を読めば解消されるかな?↓
ちなみに
小説(\880)は
映画(\1,200)よりコスパが良い。
...どうしようかな?
その他いろいろ
全体としての感想は
以上なんだけど、
その他ピンポイントな感想を以下に書く。
限られた時間に意味を詰め込む
冒頭で
灰原がブローチを譲るシーン。
八丈島に行くきっかけ
(園子の見せ場?)づくりと
灰原が助けられる原因が
一つのイベントで兼ねられていて、
映画っていう限られた時間で
時間を無駄にせず
上手に話を作るな~と思った。
上手なのは当たり前だけど(なおユアストーリー)
ボクが気付いてないだけで、
そういう工夫?が
至る所に散りばめられてるんだろうな。
あ、
蘭の見せ場(格闘シーン)を作ると同時に
証拠を作るっていうのも
一つのシーンで
複数の意味をもたせてるな。
八丈島から帰るのに八丈島のお土産を要求するの草
事件が起きて八丈島から
送還させられる元太たちが、
島に残るコナンに
お土産を要求してるシーンは
突っ込まずにいられなかった。
「いや、あんたら
今そこから帰ろうとしてるんじゃん!」
「自分で買って帰れよ!」
で、
エンディングの冒頭だったと思うんだけど、
曲の裏で流れてるサイレントシーンで
ちゃんとコナンが元太たちに
お土産を買ってきてるのを見て笑った。
この映画で一番
お笑い的に面白かったのがこのシーン。
事件には一切関与しなかった
少年探偵団だけど
しっかり存在感を出してて、
脚本ってすごいと思った(小並感)。
ポルナレフがいた
あ、ありのまま今起こった事を話すぜ!
「おれはコナンを見ていたと思ったら
いつのまにかポルナレフが出てきた」
何を言ってるのかわからねーと思うが
おれも何をされたのかわからなかった。
頭がどうにかなりそうだった。
見た人は共感してくれると思う。
ポルナレフがいたんだ。
総括
大満足。
ユアストーリーで映画に対して
いい印象が無かったんだけど、
完全に払しょくされた。
時間つぶしで見たから
期待値が低かったってのも相まって、
旅行中の「面白かったこと」の
上位に入ってくるレベルで良かった。
「コナンといえばこれ」っていう要素を
事件を軸にして盛れるだけ盛った感じで、
園子がセレブって、
蘭が蹴って、
博士が発明して、
元太が鰻重を要求して、
小五郎が眠りの小五郎して、
シャロンが変装して、
コナンが全部持って行く。
キッドや大阪組は居なかったけど、
そこは時間が限られてるから
取捨選択されるのはしょうがない。
いや、最後に登場したといえばしたのか?
ひとつひとつの要素は鉄板だから、
それらを盛れば
そりゃおもしろいだろう、と。
問題は序盤のボクみたいに
違和感に囚われて
映画に集中できなくなっちゃうことだけど、
それについても脚本面で
対策してる(ような気がする)。
いやー良かった。
今見たらアマプラで
歴代映画が2つ前まで
見れるっぽいから、
最初から見ていこうかな。
それでは~
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